お客様二人目 ~がっこう 第四話~

 夏祭りは楽しかった。

友人たちは見た目こそ変わったものの、中身は中学の時のまま・・・いやもっとバカになっていた。(調子の乗っての言い方の方がいいかもしれない)

中学の時のままの部分と、調子に乗っている部分と半々だったかもしれない。

そのノリについていけないまま、母に告げた3時間になりそうだったので、

「僕、そろそろ帰るよ」と伝えると、友人たちは顔を見合わせて笑った。

「は?マジ?もう帰るの?えーないわーもう一回射的行こうよ!」

「なえる~」

「ノリ悪ッ」

「おい、この後、なんか予定あるのか?もう少し一緒にいようぜ?久しぶりなんだし。」

友人たちは次々に僕に文句を言った。

「いや、帰る時間守らないと親心配するし、じゃ。」

僕は友人たちの引き留めを振り切って家に帰ることにした。

「なんだよ、ノリわる・・・。」

「ママー暗いと怖いよー」

はははは・・・

「またなー!」


ブツブツ言って僕を笑う友人たちを後目に僕は家に帰った。

僕は間違っていないと思う。

帰宅した僕を見た母親が、

「あら!もう帰って来たの?お小遣い足りなかった?」

友人たちと同じようなことを言う母にイラつきながら返事をする。

「・・・別に、暑かったから風呂に行くわ」

僕はシャワーを浴びながらなんだかモヤモヤとイライラを汗と一緒に流そうと身体をゴシゴシとこすった。


いつもと同じ時間にベットに入って、すべて忘れようと布団を被って眠った。

そして翌日、いつもと同じ時間に起きて、顔を洗い、朝食を取っていつもと同じ部活に向かう準備をした。






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