パート3 ご飯の時間

「お兄ちゃーん」

「·····な、今度はなに?」

俺は警戒しながら妹を睨む。ニコニコと笑顔を称えている妹。その手のひらには茶色の塊が。

「それは?」

「ドッグフード」


「え?」

笑顔を貼り付けたまま、差し出されるそれ。

「あ、あの·····元に戻してっあふっ♡」

尻尾を掴まれて体がビクッと跳ねる。

「お兄ちゃんが私の言うこと聞いてくれたら、戻してあげないこともないけど?」

「んぐ·····っ」

逃げられないと悟った俺は、茶色の粒を一つ手に取ろうとする。取ろうとしてるんだけど、何故か手を閉じられて取れない。

「あの·····妹さん?」

「口で」

「··········っ」


どうやらこの妹という存在、本気で俺をペットにしようとしているらしい。

冗談じゃない。この俺がメスケモなんかに堕ちるわけが無い!とはいえ·····元に戻してもらう為にも、今は従うしかない·····か·····

「覚えろよぉ·····妹ぉ」

「ふふんっ、どーだろー?」

俺は四つん這いになり、口で直接粒を咥える。なんというかパサパサしてて美味しくはない·····。それ以上に屈辱感と敗北感がやばい。


(でもなんだろ、この変な感覚は·····)


俺の後ろでは大きな尻尾がブンブンと振れていた·····。



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TFした俺が立派なメスケモに堕ちるまでのお話。 海鼠さてらいと。 @namako3824

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