17:幼児体形ガールズ(馨の眼)
朝から搾乳なんて本物のホルスタインみたいだ。実際ヘタな子牛よりも大きな乳をしているかも知れない……
「馨、お早う。今日は早いね」
そう、私はいつも登校時間ギリギリ近くに学校に来る。今日は雛子先輩の送迎車での登校だったのだ。電車でも良かったのだが、「そのエロボディだと痴漢のいいカモになる」という鶴の一声で暫くは悠生と一緒にクルマで登校することにした。
このクルマは先輩の家で雇っている運転手さんが送迎してくれる手筈になっている。VIP待遇はありがたいけど、分不相応なことも承知しているから、これが当たり前と思わないようにしよう。
「あれっ、馨、そ、その…」
私と一番仲が良い同性の友人、
「その胸……えっ、馨、だよ、ね」
信じられないという眼で私を見ないで欲しい。自分でも戸惑っているんだから。
「う、そ……と、いうか…ど、う、したの」
言葉にできないのは私にもわかる。立場が逆転していればそうなるのは当然だと思う。
「うん、これはね」
そういうことへの対応は勿論考えてある。
「ちょっとトレーニングを始めたのよ」
「何の」
「育乳、というかプロポーション向上かな」
胸だけじゃなくてお尻のこともあるしね。
「えっ、そんな急に大きくなる方法があるの。ま、まさかだけど豊胸手術じゃない、よね」
エルフ化したなんて言えるわけがない。だから、
「うん、あのね、私のお父さんの知り合いがそういうことを研究していて、治験を頼まれたの。一応その第一号だからこんなことになっちゃって……いつかは効果が切れるみたいよ」
流石に皆で考えた嘘だ。一応それらしくは聞こえる。
「そ、そ、そうなんだ……あの、次の治験をする時に私が検体になるから。そのお知り合いの方に伝えておいてくれる」
「もちろん、お安いご用よ」
そんな機会は多分無いと思うけどね。
「でも、凄いね。ちょっと触っていい」
「うん、まあ…ちょっとだけなら」
あまり触られると母乳が出ちゃうから、本当は止めて欲しいけど。
「へへ、お言葉に甘えて。えい」
「んっ…」
えっ、何この感じ。朝、先輩に搾られている時は感じなかったけど、凪美ちゃん相手だとちょっと感じが違うというか、凄く敏感になってない?
先輩はあまり遠慮なく揉んできたけど、この恐る恐るの感じ、悠生と初めて触れ合った頃のことを思い出す。そういうエッチな記憶が重なるとこんな風に感じるのだろうか。
「凄い弾力。ふふ、まさにボヨ~ンね」
「うん、あっ…そう、なんだ」
あまりなぞるようにしないで欲しい。マジで感じてしまう。
「馨、凪美、おっはよう」
「あ、
凪美ちゃんの隣に学年一の美女と呼ばれる鈴ちゃんがやってきて、とりあえずの危機は避けられたみたいだけど、毎日こんなことをされたらさすがにマズイ。それとお尻だけは絶対に触られるわけにはいかない。尻尾の存在がバレることは死に等しい。
今日は体育がないけど明日はある。どうするか対策を考えないと。
今日授業がある悠生みたいな対策が取れるといいんだけどな。
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