クソババア
「うるさい、ほっとけよ」
「このクソババア」
「あんた、せっかく作ったんだから
朝ごはん食べていきなさい」
子どもなんて産むんじゃなかった
好きでババアになったんじゃない
子どもを産むと刻み始める時間、齢40歳になる
子どもは確かに小さい頃はかわいかった
ずっと、私の事を追いかけてきて
そして、抱きついてくる
しかし、子どもには独り立ちの時が来る
大人から離れて、自分の世界を作ってい行くようにできている
そして、私に残されたのは
この老いていくからだ
記憶力も落ちてきたように思う
はやりの服にも少し興味がうすれてきた
子どもの罵声にも耐えられる寛容な心は培われたが・・
・・心は成熟しているといえるのだろうか・・・わからない
やっぱり、子どもなんて産むんじゃなかった
割に合わない苦労と、そして、老化の先の・・死・・・
私の命の代償は、いま反抗期だ
どうにも、報われない気分だ
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