マタニティ

子どもを授かってから、私の時間が進み始めた



子どもが大ききなるには、栄養と愛情も必要だが

・・時間が必要だ



わたしたちの世界では人間は歳をとらない



ほとんど病気もしない

生きてはいるが、成長にかかわる時間がとまっているからだ



永遠の時をもち

仕事をたのしみ、娯楽を楽しむ



しかし、わたしは永遠の時を捨てた

子どもが一人産まれるためには、誰かが老いて死ぬ必要がある


わたしはこの子を産むことを決意した



妊娠したとわかった時から、

この子に私の命をあげようと決めていた


私は老い止めの薬をやめて、時間を進める薬をのんだ

一人老いてなくなり、一人新しい命が生まれる

これは、人口の均衡を守るための社会の世界のルール



もう私の体に永遠はない、

しかしその見返りに値するような大事な命・感情が

お腹にあると感じている



昔は誰もが、持っていた

老いの苦しみ・・・

そして、命の喜び、家族の存在



私も感じてみよう

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