第3話 都市伝説は甘い

 授業を終えて寮に帰ってきた由希は、しばらく自室でだらだらと過ごした後、夕食のために食堂へ向かった。今日は奏の部活が休みらしく、珍しく奏も一緒だ。

 階段を一階まで下りる。正面玄関を入って左手に延びる廊下の先に食堂はあった。開いたままのドアをくぐり、自然な流れで食堂へ足を踏み入れる。カウンターで食券を提出して、洋食と和食の二択から好きなほうを選んでから受け取り、好きな席で食べるというのが流れだ。

 洋食を選択した由希は、ハンバーグをメインとした夕食がのったトレーを受け取る。由希の後についてきていた奏は、制服のブレザーの胸ポケットに入れていた生徒手帳の間から、よれよれになった食券を取り出して提出していた。

席を探すために食堂を見渡すと、窓際の席に美咲がいた。由希のクラスメイトであり、寮の十二号室で暮らす藤堂美咲(とうどうみさき)である。音楽部の彼女がなぜこんな時間に食堂にいるのか、不思議に思って近づいて、声をかける。

「隣良い?」声をかけてから、美咲の隣の席にトレーを置いた。

 由希の声に反応して、美咲が顔を上げる。

「あ、由希じゃん。良いよ。もううちは食べ終えたところだけど」美咲の前に置かれていた食器は、全て空だった。一番大きな平たい皿に、デミグラスソースの跡が残っている。美咲も洋食を選んだのだろう。

「今日は部活ないの?」

「うん、職員会議があるらしくて、どの部活も休みだよ。だから奏もここにいるんでしょ?」由希の後ろからこちらに向かってきていた奏を指していた。

 由希は振り返ってトレーを運ぶ奏を視界に収める。「ああ、そういうこと」部活が休みになった理由までは聞いていなかった。だが、これで納得だ。

 言葉を返しながらも、椅子を引き、美咲の隣に腰を下ろす。

 奏は由希の正面にトレーを置いた、そのままその席に座って「いただきます」と手を合わせる。選んだのは和食だった。茶碗に盛られたご飯の隣に味噌汁があり、ハンバーグの位置に煮魚と煮物があった。

 由希もいただきますと、手を合わせてから箸を持つ。ご飯のおかわりは可能だったが、由希はこれまで一度もおかわりをしたことがなかった。少ないように見えて意外とお腹がふくれるのである。

 由希が夕食を食べ進めている途中で、美咲は先に部屋へと帰っていった。結局奏と二人となった由希は、雑な話をしながらハンバーグを食べ進めていく。奏は食べるのが早かったから、案の定由希のほうが遅れて箸を置いた。

「ごちそうさまでした」小さく口にして、ふうっと椅子の背もたれに体を預ける。その後、お茶を飲みながらまた話をして、由希が奏とともに食堂を出たのは午後六時を過ぎたころだった。

「売店寄っても良い?」

「良いよ、私は先に帰ってるね」

 由希がお菓子チェックをするために売店に向かった一方で、奏は食堂を出て廊下を真っ直ぐ進み、大浴場の方向へ向かっていった。

 午後七時半前。寮の三階の五号室にて明日提出の宿題をはじめた由希は、英語の問題集の解答冊子がないことに気がついた。机の上に並んでいる教科書類や、通学に使っている鞄の中も探してみるがどこにもない。

 ちらりと背後を振り返る。

 物で溢れて散らかっている奏の机の上、もしくは散らかっている奏の机の下、そのどこかに紛れてしまっている可能性はあった。解答がないことには宿題も進まない。だが当の奏は室内にはいない。

 夕食を終えて由希が部屋に帰ってきてから、まだ奏は帰ってきてはいなかった。いつも通り大浴場にいるのだろう。由希は宿題を中断して大浴場に向かった。

高校二年の六月初旬、キャンディーを見つけるよりも九ヶ月と十日ほど前の平日の出来事だ。

「由希ちゃんこんばんは」

 二階から一階に降りる階段の途中で、由希は春子と遭遇した。春子は大きなエナメルバッグを肩から掛けて、階段を上ってきているところだった。

「部活終わり?」訊ねてから、そういえば今日はどの部活も休みだったと由希は思い出す。

 春子は「そう」と明るく言った。「自主練習をしてたんだ」陸上部の春子がこの時間まで練習していたということは、かなり走ったはずだ、それなのに春子の顔には疲れが見えない。帰宅部の由希と比べて体力もあるのだろう。

「お疲れ様、もうそろそろ食堂閉まっちゃうよ」

「え、本当? 急がないと」

じゃあねと手を振って、春子は軽やかに階段を駆け上がっていく。三階の部屋に荷物を置いて、また一階の食堂に降りてきて、その時まで食堂は開いているだろうか。ギリギリかもしれない。

階段を降りきって一階に辿り着いた由希は、春子がこの後向かうであろう食堂とは反対方向に廊下を進んでいく。

 寮の入口から見て左手に行くと食堂が、右手に行くと大浴場があった。洗濯機が置かれたランドリールームの前を通り過ぎ、大浴場の扉を開ける。女子寮だからもちろん女湯しかない。

 ドアを開けた由希はロッカーの並ぶ脱衣室を通り過ぎ、服を着たまま浴室のタイルを踏んだ。白色のタイルの表面はひんやりと冷たい。そのまま立ち並ぶシャワーの前を過ぎていくと、大浴場の奥、浴槽の中に奏がいた。

 奥の壁に背中をつけるようにして、体をこちらに向けて浴槽内に置かれた木箱に座っている。まるで半身浴をしているかのような体勢だ。奏の他に人はいない。各部屋にシャワールームもあるし、そもそもこの大浴場に立ち入る生徒は少なかった。

「奏」と由希は呼びかける。その声が大浴場内に響き渡る。

 呼びかけに応えるように、奏が顔を上げる。

 広々とした浴室に一人なのを良いことに、奏は浴槽内で、持ち込んだ漫画を読んでいた。スパイもののバトル漫画だ。コミックス五巻を、胸の前で両手で持って広げている。そこから立ち上がる様子はない。

「わたしの英語の問題集の答えがないんだけど、奏の荷物に混ざっていないか探してみても良い?」

 ルームメイトとはいえ、自分の物を探すためとはいえ、他人の物を勝手に漁るのは気が引ける。奏の了承を得て、由希はすぐに大浴場を出る予定だった。

「ああ、良いよ」と奏は快諾してくれる。「適当に探して。ついでに部屋の片付けをしておいてくれても良いし」

「それは自分でやってよね」

 由希の発言に奏は笑った。「分かった、分かった」とはぐらかされる。言葉の通りに奏が部屋の片付けをするとは、これまでの経験上思えなかった。まあ、それに関しては良いだろう。

 用件を済ませ、「じゃあ」とその場を離れようとした由希に、今度は奏が呼びかける。

「ねえ、由希。ちょっと、ちょっと」

奏が手招きをしていたため、由希は立ち止まった。

「由希は都市伝説って信じる?」

「都市伝説?」

「そう」木箱に座る奏は、持っていた漫画を閉じて浴槽の縁に置いた。

 奏が背中を預ける壁の上の方、高窓の向こうには夜空が見える。換気のためか、少しだけ開けられたその窓からは月が見えていた。その月よりも明るい電球の光が、由希と奏を天井から照らしている。

「この寮には都市伝説があるらしいんだよね、聞いたことある?」

 寮の都市伝説? それは聞いたことがなかったため、由希は首を横に振りながら訊ねる。「どんな都市伝説なの?」

「由希が足繁く通っている売店に関する都市伝説。寮の一階にある売店には、いろいろなお菓子が売られているでしょ?」

 売店のお菓子の入荷状況は、ほぼ毎日チェックしていた。いろいろな、と言うには物足りないラインナップだが、確かにお菓子は置いてある。

「そこに、ごく稀に棚に並ぶキャンディーがあるらしい」

「キャンディー?」

キャンディーならば、売店にいつも置いてある。フルーツ味ののど飴だったり、苺味の甘いものやミルク味の濃厚なものや、ついこの前は沖縄限定のシークワーサー味のキャンディーがなぜか売店に並んでいた。あれはちょっと、好みの味ではなかったが。

「そう、キャンディー。誰が置いたでもなく、売店の店員が棚に並べたわけでもない、そんなキャンディーが現れるんだって。そんな都市伝説」

「へえ」そのキャンディーは美味しいのだろうか、都市伝説になるくらいだからそれはもう相当美味しいのだろう、と由希は想像する。

 最近のマイブームはクッキーだったが、キャンディーも良いかもしれない。そろそろ別ジャンルへの移行も考えていたところだったから、ちょうど良い機会か。

「その都市伝説を知って思ったんだけど、キャンディーが突然売店に現れるなんてことは実際にはあるはずがないじゃん。無からキャンディーが生まれることはない。そしたら、そのキャンディーを売店に置いている人がいるってことでしょ? でもさ、キャンディーを置いているその人もさ、ずっとこの寮に入れるわけじゃないじゃん。生徒なら三年、食堂の人とか職員室の人とか、寮で働いている大人たちでもさすがに百年キャンディーを起き続けることは不可能だよね」

 この辺りから、由希には奏の話したいことが掴めなくなってきていた。だが奏の話は続く。

「だとしたら、それは継承されていったと思うんだ」

「継承?」由希は眉をしかめる。

「そう、継承。でも、『今日からあなたがキャンディーを置くんだ』って突然言われて、『はい、頑張ります!』ってなるもんかな?」

 奏は終始、至って真剣なトーンで都市伝説の話をしていた。そのため由希も一応、真面目に言葉を返す。「それは、そのキャンディーが存在しているのかってところから考え直したほうが良いんじゃない? 存在していなかったら、それを置く人も必要ないわけだし。継承者となるような人も生まれないわけで」

「まあね。ただ今は都市伝説でも、最初は本当の話だったんじゃないかなって思うんだよね。事実に尾ひれがついて、今の形になった。じゃあ大元にあったその事実とは何だったんだろう。由希は何だと思う?」

 問われて頭を捻る。浴槽の外で立ちっぱなしの脚がそろそろ痛くなってきた。

「奏が聞いたっていう都市伝説は、寮の売店にキャンディーがあるってだけの話なの?」

「うん、それだけ」

「そのキャンディーを食べたら願いが叶うとか、そういうことはなく?」

「ないない。食べただけで願いが叶うキャンディーなんてあるわけないじゃん。あったら商品化したほうが良いよ、絶対儲かる」奏は冗談めかして笑った。そういうところだけやけに現実的だ。

「それなら、あれじゃない?」由希は自分の体験をもとに都市伝説のもととなった出来事を想像する。「まず、その都市伝説ができる前に、今は売られていないようなキャンディーが売店にあったんだと思う。期間限定商品だったんじゃないかな。それが、ある日を境に売店に並ばなくなった。でもそのキャンディーはとびっきりおいしいものだったから、そんなキャンディーがあったという話だけが語り継がれていった」

 その途中で、ただの期間限定商品だったキャンディーがどこからともなく現れるキャンディーに変化して、都市伝説になった。そんなところではないだろうか。

「なるほどね、そういう考えもあるか」奏は手を伸ばす。読みかけだった漫画を手に取るのかと思ったら、手に取ったのは別の物だった。「それじゃあ、その都市伝説のキャンディーがここにあったとしたら、どう?」

 奏が手にしたのは、キャンディーの入った瓶だった。桜のようなピンク色をした棒付きキャンディーが数本、飴の部分を下にして瓶の中に入っている。瓶の蓋は閉められていた。

 それを見て、由希は口角を上げる。

「それ、売店で買ってきたの?」

 奏の用意周到さには感服だ。確かに、これが実物ですと言われたら、その都市伝説の信憑性はかなり増す。信じたくなってしまうかもしれない。

 あれ、でも?

 由希は少し考える。奏が持つキャンディーは、売店では見たことのない物だった。あれだけ毎日足を運んでいるのだ、見逃していることはないはずだ。

 奏の冗談ではなく、本当に都市伝説通りのことが起きたとか?

「本物なの?」

 由希が訊ねると、奏は首を左右に振った。「いや、その都市伝説は間違っていたんだよね」コンコンと、指の裏でガラス瓶を叩く。「キャンディーという存在自体は正しかったんだ。でも、これが置いてあったのは売店ではなかった。どこかで話がねじ曲がったのかな。どうなんだろう。お菓子があるのは売店だろう、なんて安直な考えで都市伝説は今の形になったのかな?」

 奏は上半身を捻り、瓶を持ち上げ、それを月にかざすようにして眺めている。

「どうだろうね」由希は足首を軽く回してから、言い加える。「奏もいつか都市伝説になるんじゃない?」

「え、どういうこと」奏が体の向きを戻してこちらを向く。

「寮の一階、大浴場に住み着いている生徒がいるって都市伝説。奏はいつもここにいるでしょ? 奏のことを知らない誰かが、『あの人、いつもここにいるな』って思ってそこから新しい都市伝説が作られるかもしれない。都市伝説のはじまりは、意外とそんなもんなんじゃないかな」

由希の発言を受けて、奏が声を出して笑った。「良いね、それ」となぜか満面の笑みを浮かべている。

楽しそうな顔で、都市伝説を捏造しようかと、どんな都市伝説にしようかとさっそく考え始めていた。その様子を見て、「じゃあ」と由希は今度こそ奏のもとを離れていく。大浴場でくつろぐ奏は、明日提出の学校の宿題、もう終わっているのだろうか。


 大浴場を出て廊下を進み、一階から二階へと繋がる階段を上ろうとしたところで由希は歩みを止めた。振り返るとそこに売店が見える。今もまだ営業中だった。

 先ほどの奏の話が少しだけ、ほんの少しだけ気になった由希は、上ろうとしていた階段に背を向け売店へと向かった。

「いらっしゃい」とオレンジ色のエプロンをつけた店員が声をかけてくれる。今日はお菓子の棚には向かわず、由希は店員の顔を見た。

「あの、キャンディーってありますか?」

「キャンディーなら、ここにあるよ」と棚を指して教えてくれる。

だがそこに並ぶのはどれも袋入りのキャンディー。味は様々だが、瓶に入った棒付きのキャンディーはどこにもなかった。

 より具体的に訊ねてみたが、店員は首を傾げる。「瓶に入ったキャンディーはないな。ごめんね、ここにあるのは今棚に並んでいるものだけで」

「そうですよね」

 それもそうだ。由希は奏よりも高頻度で売店に通っている。ここに、瓶入りのキャンディーがないことは、確かめるまでもなく分かっていたことではあった。

 奏も、その都市伝説は間違っていたと言っていたじゃないか。

 お菓子コーナー以外も一通り見てみたが、空の瓶も、単品の棒付きキャンディーもここには売っていない。ということはつまり、奏はどこか他の場所で先ほどの瓶入りキャンディーを買ってきて、それを由希に見せたということだろう。校舎の売店か、それとも校外のどこかか。

何のためにそんなことをしたのだろうか。

 奏のことだ。そこに理由なんてなかったのかもしれない。都市伝説をちらつかせて、おちょくられているのかも。気にしないほうが良い。

「商品名が分かれば探してみるけど、どうする?」親切にも店員が言ってくれる。

「いえ、大丈夫です。訊きたかっただけなので、気にしないでください。ありがとうございます」由希は何も買うことはなく、そのまま売店を離れた。

三階まで階段を上り、五号室のドアを開けようとしたところで、隣の六号室から春子が出てきた。由希が大浴場に行く前と服装は同じだったが、重たそうなエナメルバッグはもう持っていない。

「あ、由希ちゃん。食堂の営業時間に間に合ったよ」と報告してくれる。夕食にありつけたようだった。

 春子にも訊いてみようか。

 由希は唐突に思って、五号室のドアノブに手をかけたまま口を開いた。

「春ちゃんさ、売店の都市伝説って聞いたことある?」

「売店の? それって寮の売店の話?」

「そうそう、一階の売店にキャンディーがあるって話なんだけど」

「ああ、それなら知ってるよ」春子は涼しい顔をしていた。「あれだよね。寮の売店に、どこからともなくキャンディーが現れて、いつの間にか棚に並んでいるっていう。そういう都市伝説だよね」

 まさにその通りだった。

 春子が知っているということは、奏が話していた都市伝説そのものは本当に存在しているということか。本当かどうか分からないものが都市伝説なのに、それが本当に存在しているというのはおかしな気もするが、そういうことなのだろう。

 奏なら適当言ってる可能性もあったが、春子に限ってはそんなことはないはずだ。

「それ、春ちゃんは誰から聞いた? 奏から?」

「ううん、奏ちゃんじゃなくて、一年の時に同じクラスだった子に訊かれたことがあるんだよね」その生徒の名前を春子は口にしたが、由希の知らない名前だった。「その子は寮生じゃないから、都市伝説は本当なの? って訊かれて。本当なわけないのにね」寮に住んでいない人からしたら信じられる話なのかな、と春子は笑う。

 由希は頭を巡らせていた。自分では分からなかったが、深刻な顔をしていたのだろう。その表情を見て春子が遠慮がちに言う。「由希ちゃん、もしかしてそのキャンディーを見つけちゃった、とか?」

「え、いや。そういうわけじゃないよ」

キャンディーを見つけたのは由希ではなく、奏だ。

「なんだ、びっくりした。由希ちゃんお菓子好きだし、よく売店で見るからそうなのかと思ったよ。所詮、都市伝説は都市伝説だよね」ほっとしたように春子は胸を撫で下ろす。

 都市伝説は都市伝説だ。それは確かなのだが、奏は何がしたかったのだろう。そこに理由はなく気にしないほうが良いとついさっき思ったばかりなのに、やっぱり気になってしまっていた。

「由希ちゃんあれ買ったことある? 売店に売ってる、ガーリック醤油マヨネーズ味のポップコーン。あれ、買おうかどうか迷ってて。ぱっと見は美味しそうだなと思ったんだけど、見た目と味って比例しないこともあるでしょ」

 春子はすでに違う話を始めていた。

 そのお菓子も、由希には買った覚えがある。でも、奏が手にしていた瓶入りの棒付きキャンディーを買った覚えはなかった。

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