第13話 そして最強の底辺ランクモンスターを発見した。
【柴田 大様からチームのお誘いが来ました。】
【受諾】【拒否】
俺は迷わず受託をタップすると俺のトップ画面には横にスライド出来るようなマークが表示される。
チームになったプレイヤー同士は相手のモンスターを見ることが出来るようになるのだ。
「あれ?柴田おまえ一匹しかモンスターいないのか??」
柴田の画面を見てみると羽のはえた女性のようモンスターである【ピクシー】しかモンスターが見当たらない。
「ん?ああ。【レシス】はなあ、他のモンスターを一緒に連れてくとメンバーから外れるってワガママ言うんだよ。大会の時とかは1日かけて説得してやっと出てくれるんだぜ?かわいいだろ?」
「それは良かったな。」
名付けをしたときにデメリットも発生する場合があるって言ってたな?話は知ってるが柴田の場合がその一例なんだろう。可愛いかはわからないが。
【レシス】はピクシーの名前だと思う。当然のように名付けしてメンバーにしてるがこの一匹よりも他のモンスターを5体連れていった方が良いんじゃないのか?
そしてピクシーをタップして柴田のピクシーのステータスを確認した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ピクシー ランクA
レベル122
【ピクシー】ランクA
レベル 122★親密度MAX★
〈名前〉
レシス
<種族>
ピクシー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「………………………は?」
「っしゃおああああああああ!!!!
みっちゃんの本気の………は?
頂きましたあああ!」
いや、それはそうだろう。このクリエイトモンスターズのモンスターのレベルの上限は【100】の筈だろ?
それなのに柴田のピクシーは122もある?バグってるのか?
「あ、バグとかじゃないからな?101になった時は運営からも連絡が来てゲームの仕様だって教えてもらえるし。」
「じゃあ何でだよ?」
「レベル100以上になるのは難しいんだけどさ、俺の場合は比較的簡単な方だと思うぜ?
日本でレベル100以上のモンスターは俺しか持ってるの知らないけど、外国のトップランカーとかにも何人かいたし!!
ソイツらとも軽く話したんだけど100以上にする条件は皆違ったしな?
ぶっちゃけ俺がトップランカーの一角だったのも、【電影】なんてカッチョいい名前付いたのも全部レシスのお陰だしな?
ホントはこれ以上もあげれたんだけどさ?120以上上げても何も変わらなかったからレベル上げも諦めたんだよ!!」
「………レベル100以上が通常の仕様ならなんで公になっていないんだ?」
「そりゃあ言わないわ!!レベル100以上に沢山なられたら強いモンスターが増えるしさ………
それに【後々困ることになる】のは目に見えてる。
………だから皆バレないように隠してるんだよ!!」
柴田なら強いの大歓迎、格上との戦闘ウェルカムな奴なのに珍しい。それだけクリエイトモンスターズに夢中ってことか?
途中の柴田の雰囲気がいつもと変わった気がしたがソコまで気にすることはないだろう。
「あ!!みっちゃんには包み隠さず【なんでも】教えるから大丈夫だよ!!
ただ俺はレシス一匹しかもう一緒に戦う気無いからみっちゃんの負担がふえそうだけどさ!!
でも一緒に天下取りに行こうぜ!!」
トップチームに所属してた時に周りのメンバーにも言わなかったのは「信用してないから。」で一蹴された。
「それ以外のモンスターはどうしたんだ?」
他にも柴田はモンスターがいた筈だよな?そのモンスター達はどうしたんだ?
「ん?【クラン】に3匹はまわしたよ?他はメイン張れるようなモンスターはいないからクラン名義にしてもう売りに出した!!
やっぱりクランの活動費無いと困るしさ??」
そう言われて直ぐに俺達のクラン画面を確認すると確かに【クランモンスター】という欄にNEWという表示が出ていて、タップしてみると………
【ヴァンパイアロード】ランクG レベル100
【ブラッディーサキュバス】ランクF レベル100
【金剛ゴーレム】ランクF レベル100
この三体のモンスターが【防衛】という場所に設定されている。
「クラン作るとさ?クランバトルとか、野生のモンスターとかプレイヤーとか襲ってくる場合があるからなるべく強めのモンスターや罠を設置してた方が良いんだよなー?
他はトラップも設置したから大丈夫だと思うけど気を付けていこーな?」
【クラン】を作ると小さなお城を1つ貰えるがソコを襲われる場合がある。
襲われるとモンスターは死ぬわジェリーやアイテムは盗られるわで困ったことになってしまう。
日本ではクランを襲うことが良くないとされ、クランを襲ったプレイヤーは他のプレイヤーから総攻撃されるというのが常識になっている。
それでも中には襲ってくる奴もいるし外国のプレイヤーが襲ってくる場合もあるので最低限の護衛は大切だ。
護衛のモンスターもレベル100だしクランを襲われてもソコまで心配はしなくても大丈夫だろう。
柴田なら持ってるモンスターがレベル100なのもおかしくないしな。
それに柴田がトラップを設置したなら安心だ。
長くなってしまったがそろそろ祠に探索しにいこう。
ゲームするだけで稼げる世の中に~クリエイトモンスターズ~ ウメとモモ @umeotomomo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ゲームするだけで稼げる世の中に~クリエイトモンスターズ~の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます