第11話 リア充大爆発株式会社を設立する。



「へー凄いな!!ゴブリンヒューマンガール!?ランクも高いし………つか繁殖卵って激レアなスキルじゃん!!」



「名付けが直ぐに出来た!?初めて聞いたわそんなの!!」



「ゴブリンボクサー手に入れたんだ?まぁまぁ使い勝手良いよな?タンクにするゴブリンは挑発を持ってからって………え!?もう親密度20越したの!?」



「ゴブリンヒューマンガール………アンジュのスキルがマジで強い!!流石みっちゃん!!」



「初心者の草原に隠し素材!?それ情報だけでも100万は軽くいくよ!?」



「シャドーゴブリンシーフ!!激レアじゃん!!ドラゴン種当たるよりも大当たりじゃん!!」



「スライム!?ああ………それは残念だけど、誰でも失敗はあるからさ!!そんな落ち込むことないって!!」




………等々昨日の出来事を柴田に伝えるとリアクション大きめに反応してくれる。まだ朝だから五月蝿いのは勘弁して欲しいところだが、慣れるとそれも心地よく感じる。






「それで?これから柴田はどうするつもりだったんだ?」



朝ごはんを食べてコーヒーを飲みながら一服をする俺と柴田。

勝手にゲームを進めても良いんだけど柴田は俺と一緒にゲームをやりたいと言っていた。


それならまずは柴田に今後のクリエイトモンスターズについての考えを聞くのも筋だと思う。




「まずさ?みっちゃんは今の仕事辞める気ないの?」



「仕事?………急にどうした?」



「いやさ、俺って日本のトップチームの1人だったじゃん?」


「ああ、そうらしいな?凄いことだ。」



「だろ!?俺凄いんだよ!!

………でもさ、やっぱり1人でヤるには限界があるんだよな。」



「ん?トップチームだったんだからメンバーがいただろ?」


「あれは違うんだよ!?何も分かっちゃいない!!メンバーだとしても信頼できる奴は1人もいなかったし【俺が】信頼したいと思う奴がいなかった!」




「おお、そうか。それで?」




「だからさ!!俺と一緒に【会社】を作らないか?」






「………は?」





「だ・か・ら!!俺と一緒に!!



独立しようぜ?な?」




ーーーー

ーーー

ーー





「宜しくお願いしまーす!!」



「畏まりました。書類の手続きは終了いたしましたので後日【リア充大爆発株式会社】様の証明書類を送らせて頂きます。」






という事で俺達二人は役場に会社を起こす手続きをしにきた。

元々柴田は今日会社を起こすつもりだったらしく手際が良くこちらで必要な書類や手続きは会社名を登録するだけだった。



「でも何で会社名が【リア充大爆発】なんだ?もっと良い名前あっただろ?」






実際の所今まで働いてた会社に未練が無かった訳ではない。安月給ながら俺の居場所はあったし慕ってくれる後輩もいた。

イヤな上司もいたがそれを含めても別に居心地が悪かった訳ではない。


それでも柴田が俺と会社を起こして【相棒】として頼ってくるんだ。それを断るのは親友のやることじゃないよな。




「いや、なんかさ!!俺とみっちゃんの名前を入れて1番面白いので思い付いたのがその名前だったんだよ!!ウケるっしょ!?」



「まぁつまらなくはないな。」





会社名は正直な所何でもいい。会社を辞めるのもさっきメールで上司には伝えて辞める旨を伝えた。

ごちゃごちゃ言われたら上司の秘密をばらすと言っていたのですんなりと辞めることは出来るだろう。


この流れだとクリエイトモンスターズで稼ぐんだろうがもう一度柴田には聞いておかないとな。




「それで?悪いがもう一度説明してくれないか?


今後どうやって稼いでくのかを。」






「ああ。まずは俺はクリエイトモンスターズのモンスターやアイテムを殆どトップチームの経営している会社に取られてしまったんだ。

まぁそれはトップチームから脱退するっていう条件でそうなったんだけど、今いるモンスターは初期に出てきたピクシーとチームにいた時に関係の無かったモンスターだけ。

それでも日本なら上位の実力にはなるんだぜ?それでな?クリエイトモンスターズで稼ぐとすると簡単に俺らなら数千万とか稼げそうだから会社を作っちゃって会社名義で色々やった方が良いと思ったわけよ?

ついでに会社名義でチームも作って日本1位とか世界も狙っても面白いと思わねえ!?

みっちゃんの手に入れたアンジュがいればゴブリンパーティーなら世界でも最高峰のチームが作れるだろうし、俺の残ってるモンスターも育てれば取られたモンスター達よりも実は強いと思うんだよね!!


誰かの下にいるとさ?沢山搾取されるからそれなら自分で全部やろうと思ったわけよ!!


だからこれから宜しくな?相棒!」




「ああ、もう決まったからヤるしかないしな?


どうせなら世界No.1を狙うのも面白そうだ。」





まだまだクリエイトモンスターズで分からないこともあるが柴田がいれぱなんとかなるだろう。


柴田も勝算がないのに勝負する程バカではないし、これから楽しくなりそうだ。




【リア充大爆発】の会社名を世界に轟かせてやろうな?



相棒?

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