第7話 他にも隠し素材がザックザク。



スイカを全て手に入れた俺たちはその数なんと120個


そしてアンジュが………



【別の場所にも食べ物ある筈だよー!!】




そんなこと言うもんだから攻略雑誌に書いてあった森の中の広間を巡って隠し素材を手に入れていった。




【黄金ジャガイモ】 獲得数 120個

想定価格 5000ジェリー



【紅サツマイモ】 獲得数 120個

想定価格 5000ジェリー


【白麗人参】 獲得数 120本

想定価格 5000ジェリー



【自然薯】 獲得数 120本

想定価格 10000ジェリー



【トリュフ】 獲得数 120個

想定価格 10000ジェリー






「………は?」



開いた口が塞がらない。なんだなんだ?



序盤でこんなレアな隠し素材が見つかって良いものなのか?

見つけた隠し素材の食材は全て親密度が上がる食材なのでレアな食材だ。

食べるだけで親密度が上がるのでそう言ったアイテムは買っても売っても高価で通常の店売りでは絶対に売っていない。


それを短時間でこんなに見つけてしまったんだ。呆けてしまうのも仕方ない。



【アンジュのおかげで沢山見つけたね!!】




「………ああ、本当にアンジュのおかげだ。頑張ってくれてありがとな?


ゴブリンボクサーとスライムも手伝ってくれてありがとう。」



そう言うとアンジュは嬉しそうにするが、ゴブリンボクサーとスライムも心なしか嬉しそうに動いてる気がする。



俺もコイツらと同じように喜んではいる。なんせ1日で500万以上も稼いだ計算になるんだからな。


俺の年収を1日で軽々と超えたと思うと切なく感じる部分もあるがそれはそれだ。


本当にアンジュ様々だ。



ただもうこんなに隠し素材は見つけるのは難しいだろう。120個というのはこのワールドマップの周期と同じ数字だ。

今までに1度も見つかっていなかったからこんなに取れたんだろうし、それに俺のプレイヤーランクが早くも10を超えてしまった。


レアな素材を手に入れてもプレイヤーランクの経験値は獲得されるからまだまだ初心者なのにレベルが22になってしまった。


次からはもうこのプレイヤーレベルだと初心者の草原に来ることは出来なくなってしまったんだ。



【そろそろボスの所にいこー!!】



「ああ、そうだな。アンジュ、負担をかけて申し訳ないが宜しくな。」




まぁそれでもアンジュという素敵なパートナーがいれば何とかなるだろうけどな。




それからボスのいる場所まで来ると大きなスライムが一体、そして普通のスライムが二体。始めて遭遇するモンスターが二体も待ち構えていた。



始めて遭遇したモンスターは普通のスライムと同じくらいの大きさのマウス種のモンスターだ。


茶色のネズミで前歯が発達しているモンスターで弱いモンスターの代表でもある。


スライムよりも強い筈だがそれも50歩100歩程度の差しかない。



「ゴブリンボクサーとスライムはアンジュを守りながら戦え。アンジュの魔法で攻撃してそれ以外は守りで良い。無理して戦ってヤられるなよ?」






【アンジュに任せて!!直ぐに終わらせるから!!】





アンジュから頼もしいメッセージのテロップが表示され戦闘が開始された。




【ゴブリンボクサーの挑発。敵モンスターはゴブリンボクサーに気を取られました。】



ゴブリンボクサーの雄叫びが聞こえてくると【挑発】という技を使ったようだ。


モンスターは親密度、レベルや色々な要因でスキルや技を覚えるが、ゴブリン種は親密度20以上から【挑発】のスキルを覚える筈だ。



アンジュの名付けが直ぐに出来てしまったから勘違いしそうになるが、親密度を1あげるのも一苦労なのにそんなに早く上がるのは何でだ?



【ゴブリンはねー!アンジュがいるだけでマスターと仲良くなるよー!!】



そういうことか。流石高ランクのモンスターだ。



モンスターの中には【隠し性能】があり名付けをするとその性能が発揮するがアンジュが正にそれなんだろう。


それにしても親密度が直ぐに20以上もなるなんて凄いことだが、それは柴田とあった時にでも聞いてみよう。



【アンジュが土魔法アースニードルを発動しました。】




ゴブリンボクサーが敵のモンスターの注意を引いてる間にアンジュが土魔法で攻撃していく


【アンジュが土魔法アースニードルを発動しました。】



【アンジュが土魔法アースニードルを発動しました。】



【アンジュが土魔法アースニードルを発動しました。】


【アンジュが土魔法アースニードルを発動しました。】




【モンスター達の討伐に成功しました。経験値を10獲得します。】




アンジュのおかげでボスモンスター達を簡単に倒すことに成功した。


危なげもなく楽勝だったな。






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