第2話 クリエイトモンスターズをダウンロード。そして始めてのガチャ召喚
俺は家に帰り直ぐにお風呂に入って体を綺麗にする。仕事が終わった後は汗もかいて気持ち悪いので直ぐにそうしないと気持ち悪いのだ。
「ふぅ………さっぱりした。」
風呂から上がると何を見たいという訳でもないがテレビを付けてしまう。そしてコンビニで買ったビールを開けて弁当を開封しながら柴田から紹介された【クリエイトモンスターズ】をダウンロードした。
「お?コイツ柴田の元カノだ。やっぱり可愛いよな………。」
テレビを付けるとバラエティー番組がやっていてその番組は人気もあり有名な芸能人が多くでる番組だ。
その番組のゲストは巷では大人気のアイドルグループの1人で柴田の元カノでもある。
柴田の元カノの中では可愛い部類に入り、このアイドルの子もめんどくさくなって別れたと言っていたが本当の所は俺を優先してたのが1番の原因だろう。
ホントになんでアイツは俺のこと大好きなのかが不思議で仕方ない。
「そろそろダウンロードが終わるな。」
バラエティー番組を見ながら飯を食べてるとクリエイトモンスターズのダウンロードが終了した。
スマホの画面には【ゲームを開始します。】の表示が出てたので迷わずに先へと進む。
「ふむ………最初の設定は良くあるソシャゲと同じ感じだけど設定する項目が多いな。」
画面には【クリエイトモンスターズ】という題名が出て名前、性別、そしてクリエイトモンスターズは住所やマイナンバーカード、又は免許証を写真で撮って送る等をしなくてはならない。
それは2つのアカウントを持たせない為ということと金銭が絡んでくるので厳重な設定が必要なのだろう。
「………やっと終わった。これからゲームが開始か?」
画面が真っ暗になり暫くすると魔方陣だけの画面が出てくる。
【共に闘うパートナーを召喚します。】
そんな文言が出て俺はタッチする。所謂最初の無料ガチャ見たいなものだろう。
どうやら最初は何かしらの物語が出てくる訳じゃなく最初から皆が大好きな要素の1つ【ガチャ】をさせてくれるらしい。
10連とかじゃなくて一体だけというのは会社の帰り道でゴグッて調べたが、この最初の召喚が肝心要の部分だと書いてあった。
この最初の召喚は本当に運でモンスターが決まるらしく排出されるモンスターの出現率も全てが一緒。というかガチャのようにモンスターを手に入れるチャンスは少ないらしくその時は全てのモンスターが等倍で召喚できるらしい。
「そういえばニュースでもやってたな。」
この召喚で【インフェルノドラゴン】という超レアなモンスターを引き当てた中学生がいてその中学生は一億円という高値でそのモンスターが売れたらしい。
正に夢のある話だ。
だけど本当は最初の召喚モンスターは手放しちゃいけないというのがこのゲームの鉄則だ。
あまり出回っていないが召喚で手に入れたモンスターはそれ以外のモンスターと比べても強く、レア度だけで決めてはいけない。
なので柴田は最初に召喚した【ピクシー】という少しエッチな格好をしたお姉さんモンスターをずっと使っていると言っていた。
ピクシーも下から数えた方が早いレア度のモンスターだが今では【ドラゴン】にも勝てる!と豪語していた。
「俺はそのゲームしてないからどの程度凄いのか分からないぞ?」………と言って笑ったのは最近の話だ。
「俺は何が手に入るかな?」
そう言ってタッチすると魔方陣はクルクルと回りだし画面も明るくなる。
明るくなった画面が段々と召喚されたモンスターの形になっていく。
そのモンスターは人間のような形をしているが肌は緑色で女性のようだ。
モデルのような見た目でこのゲームのグラフィックは美麗なので細かい所まで分かるが顔も綺麗だ。
羽ははえてないので柴田と同じピクシーではないと思うが………こんな綺麗なモンスターは見つけられなかったな。新しい新種のモンスターかもしれない。
クリエイトモンスターズはもう、5年も続いてる大人気のアプリだが、月に1度は新種のモンスターが見つかっている。今見つかってるモンスター数は何と10000種を越えていてヤり込んでる柴田でも全てのモンスターは覚えてない。
俺は記憶力が良いのでネットで調べられた分のモンスターは頭に入ってるがこんなモンスターはいなかった筈だ。
そうするとやっぱり新種のモンスターか。幸先が良いな。それは新種のモンスターの情報も売れるからだ。
新種のモンスターはレア度によっても情報料は変わるが1番下のランクでも5000円と中々な値段だった筈だ。
そしてランクの付け方はAから始まり先月まではJランクの10個のランクだと言われていた。
しかしそれからアメリカでクリエイトモンスターズをやっている人がRランクのモンスターを発見したということで18個のランクがあるとされている。
Jから上の七個のランクのモンスターは見つかってないので何とも言えないが、Rランクの見つけたモンスターは新たに発見したダンジョンの途中で見つけたと言っていた。
なのでまだまだランクの高いモンスターは見つかるだろうとは言われてる。
「このモンスターのランクは何だろうな。」
召喚した次の画面にはモンスターの詳細が載っている筈だ。
このモンスターの情報も売る気ではいるので全体像の画面のスクショに顔だけのスクショをしてから画面を進めた。
【ゴブリンヒューマンガール】ランクK
レベル1
<種族>
ゴブリン
●属性●
・土
・回復
●スキル●
・繁殖卵
ゴブリンと人間の間に生まれたモンスター。通常であればゴブリンと他の生物ではゴブリンしか生まれないが奇跡的にハーフになってしまった。その為に人間のように知能は高く、ゴブリンのように身体能力が人間よりも強い。
・繁殖卵
1日に1つの卵が産みだされる。その卵からはスキル対象者と同じ種族のランクの低いモンスターが生まれる。
生まれてくるモンスターはランクに関わらず全て等倍の確率である。
「………これ当たりだよな?」
俺の召喚されたモンスターは大当たりだったようだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます