第10話
あたし、マンドラゴラ! マンドラゴラ・オフィシナルム! たまにフルネームで呼ぶのが異常にしっくり来ちゃう人っているよね! ほら、ハン・ソロとか、ホシ・ノゲンとか! だからあたしのこともフルでマンドラゴラ・オフィシナルムって呼んで! 長い? いいの! ほら! フルで呼んでみて! 長いか! やっぱり「マンドラゴラさん」でいいよ! 長い? いいの!
さあ、デート! やっぱりごはんデート? 異世界魔法科女子高生には栄養価が高くて高タンパク低カロリーな食事をごちそうしなくちゃ! 胴長おじさんみたいにね! 胴長おじさん? 全裸に胴長のみを装備して孤児院の少女をかげながら見守る変態紳士! 足長おじさんか! でも足長おじさんもどう贔屓目に見てもストーカー気質の変態紳士よね! あなたは足長? 胴長? どっち? ねえ! どっち!
ねえ! 選択肢トラップ、ちゃんと回避できた? オンナノコの「どっち?」はどっちを選んでもハズレって教えたよね! あれ? 疲れた顔してるよ! ちゃんとごはん食べてる? 異世界ごはん物ってけっこうあるよね! 現代のありふれたジャンクフードを食べさせて、異世界人が「こんな美味いモノがあるなんて!」って、んなわけないよね! 異世界には異世界の味付けがあってそれなりに食文化も発展してるって! それとも何かしら? 異世界ディスってんの? ねえ!
ごはん何食べたいって? あたし、何でもいいよ! うん! 何でもいいよトラップだけどね! オンナノコの「何でもいいよ」は何でもよくないって教えたはずでしょ! ヴィーガンどもが動物はごはんじゃないとか言ってるけど、魔法植物少女の立場から言わせてもらえばおまえらヴィーガン動物はあたしのごはん! 即座に死してあたしの養分となれ! 即死するの手伝ってあげる!
You are dead.
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