『ひつじがしつじのじしつでじっしつひとりで盆踊りを踊るか』

やましん(テンパー)

『ひつじがしつじのじしつでじっしつひとりで盆踊りを踊るか』


 やましんと、盆踊りのかかわりについては、カクヨムさまの、『旅立ち』の頭のあたりで書かせていただきました。(最近は、地下深く眠っておりますが、やましんのお話のなかでは、わりに、よくできたものだよなあ〰️〰️🐑め〰️〰️〰️と、勝手に思っております。)


 で、盆踊りといいますものは、詳しい起源はあまりわからないらしいですが、仏教的な行事から来たとか、歌垣からでたのでは(かがい、などとも言われた、地域公認の集団求愛行事。)とか、空也上人の念仏躍りから、とか、いくつか説もあるようですが、基本は、お盆に帰ってくるご先祖さまの霊を慰めるためということのようです。


 もちろん、夜店がたくさんでることが、楽しみでもあり、行楽行事の色彩が強いように思います。


 とはいえ、ころなさんの地球侵略以来、こうした行事も、控えている場合が多いに違いありません。


 ところで、盆踊りの本番は、たいてい、夜であります。


 ご先祖さまのご帰還が、何時なのか、やましんは聞いたことがありませんが、迎え火を炊いたりするのは、夕暮れですから、たぶん、夜でありましょう。


 ご先祖さまの霊と、幽霊は、同じものでしょうか?


 盆踊りのプログラムには、ご先祖さまたちのステージは、たぶん、ありませんが、もしかしたら、いっしょにおどっていたりするのかしら?


 さて、ここが、難しいです。


 昔から、ご先祖さまたちが、幽霊になって帰ってくるのは恐れながら、一方で、ご帰還を迎えるのは、いくらか、矛盾をするような。


 それとも、そうした機会を作ることで、両方を、巧みに、成り立たせているのかしら。そんな気もします。


 仏教以前の信仰と、仏教伝来以降のしきたりが、重なっているようなことがあるかしら。


 お盆には、お墓参りにも、参ります。


 で、『今年も、来たよう❗』


 と、両親に申します。(やましんちのお墓には、両親の遺骨しかない。昔の父方のお墓は、両親の出身地のとある丘の斜面にあるのですが、ながらく行っていなくて、場所も、すでに、よくわからない。墓標もなく、小さな石があるだけだったような。母方は、でかいお墓もあり、ちゃんと子孫に管理されています。)


 で、おうちに帰って、仏壇に向かい、『行ってきたよう。』と、報告します。


 これは、また、いくらか、矛盾をしてるのかしら。


 と、毎回思うのです。


 大概の国の人々が、それぞれのやり方で、お墓など、大切にしていますが、一方で、ときに爆弾投下したりもするような。


 刑法には、第188条に、礼拝所不敬罪、説教等妨害罪がありまして、189条には、墳墓発掘罪がありますような。


 ならば、空襲も、罪になるかな。


 逮捕しないと、国内法は、効かないか。


 しかし、たまたま、夜中にお墓に行ったから、と言って、違法なわけではないですよね。


 だいたい、道路沿いにも、結構お墓がありますから、飲んで夜中に帰ったりするとき、通らないわけには行かないことがありました。


 いまは、お酒飲みに行かないから、ない。


 しかし、むかし、法学の講義で、夜中に酔って、自意識が飛んでいるときに、お墓を倒したら、罪になるか?


 という、質問が先生から来ました。


 さて、どうだったか、やましんは、あまり、覚えていません。


 お盆に、あるいは、祭礼に写真を撮ったら、ご先祖さまが写っていたら、それは、めでたいことかしら。(あるとは、思えませんが。そう言うこと言うこと自体が、だめですか。)


 つまり、科学的な、合理的な、あるいは理性的な考えと、いくらか違うような行動は、たぶん、日常的に、あるわけです。


 それは、ふつう、その内部では、まず、ぶつかることなく、成り立ってるわけです。


 でも、一定の内部から外にでると、ぶつかることもある。


 だから、人間は、難しいのであり、また、興味深いです。


 この時期になると、戦争の話題が増えますが、いまは、現実に、事実上の戦争やってるわけです。


 国のトップの方は、よく、豪邸を持っていたりするようですが、それは、普通なのか、当たり前なのか、そうでもないのか?


 昔から、宗教は、権力、お金、と、絡んだりしてきました。


 様々な、絡みかたがあり、名高い免罪符(贖宥状)は、罪の償いを軽くする証明書で、十字軍に関して、まずは、始まったんだとか。

 

 それが、広まり、のちに、ルターさまなどによる宗教改革を引き起こしたと、高校で習いましたよね。


 お金で罪が償われるなら、やましんみたいにお金のないひとは、さっぱりです。


 が、だから、お話として、貧乏から身を起こして豊かになる、立身出世ばなしには、ある種の美しささえ、湛えられ、人気が絶えないのかも。


 シンデレラさんとかも、じつは、たいへん巧妙な出世物語なんだとか。


 それでも、現代も、お金にまつわる事件は、なくなりません。


 こうした問題は、やましんの頭では、さっぱり解決できず、思考がばらばらになるばかりです。どうなってるんだい。



 さて、盆踊りですが、松江市では、今でも、盆踊りをやらない地域があるようです。


 これは、かつて、お城を築いたときに、むりやり、人柱にたてられた女性の怨みが、いまだにあるからとされます。


 人柱、と言いますものは、日本だけではなく、世界各地にあったようです。


 手元に、南方熊楠さまの『人柱の話』というのがあります。


 熊楠さまというかたは、大変な博識のかただったようであります。フランス語、イタリア語、ドイツ語、ラテン語、英語、スペイン語に堪能で、漢文にも通じていたといい、その成果か、世界各地の人柱の話が、書かれています。


 ただし、書かれたのが古いので、表現には、現代には合わない部分もあるようですが。


 この中にも、その、松江城の人柱のお話が出て参ります。が、そのあとに、『現に予の宅の近所の邸に……幽公がでる。……いやですぜ〰️』と、あるのは、なに? 熊楠さまは、かなり型破りな方でありましたようですから、論文にも突然違う話題が出たりしたらしく、そういうことの実例かも。論文というものは、形式がまずは、大切であるらしいですが、そういうのは気にしなかったようで、いや、たいへん、面白いです。やましんなんか、はなから、足の裏にも及びませんが、それでも、望めば、分からないなりに、読ませていただけるのは、有難い世の中です。


 盆踊りは、たくさんの人が、集まってやるところに意義があるなら、ひとりで、東京音頭とか花笠おどりとか、CD鳴らして、両手だけ、頭の上で、ひらひらさせても、それは、盆踊りにはならないのかな。

 

 


    🐏ソリャ、ナルメー

 


 


 


 


 

 


 

 

 


 


 

 


 


 

 


 


 

 

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『ひつじがしつじのじしつでじっしつひとりで盆踊りを踊るか』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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