第11話 限界突破 

 俺は第3の部屋を抜けて報酬部屋に移動する。


 すると中には大量の武器やアイテムがあった。


「す、凄いなこれは……」


 俺があまりの量の多さに少し驚いていると。


《この中から報酬を2つ選んでください》


 へぇ、2つもくれるっていうのはありがた……え?


 俺はもう一度メッセージを確認する。


 しかしそこにはちゃんと2つと書いてあった。


 ゲームでは1個だったんだけど……まぁいっか!


 減るわけじゃないし。


 俺は【鑑定:1】を発動しながら《限界突破の種》を探す。

  

 すると大事に台の上に保管されていた。


「よし! あったぞ! 【鑑定:1】」



______________

限界突破の種

等級:S

《効果》

服用した者の限界を突破させる貴重な種。世界に一本しかない木になると言われている。

服用する場合、SPが100必要となる。

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 俺は【鑑定】で偽物ではない事を調べると、直ぐに飲み込む。


《levelの上限が200になりました。それに伴いlevel UPします》


《level UP》《level UP》《level UP》《level UP》


「おおー上限を突破しただけでなく、レベルアップまでするとは! これはラッキーだ! ステータスオープン」


______________

ソラ

超越者

level:104

タイプ:オールラウンダー

《アクティブスキル》

【全力ダッシュ:5→6】【怪力:4】【加速:2】【身体強化:1→3】【鑑定:1→2】【魔闘気:1→2】

《特殊アクティブスキル》

【絶対回避:2】

《パッシブスキル》

【家事:9】【第六感:6】【完全記憶】【気配感知:3】【格闘術:3→4】

《特殊パッシブスキル》

【魔剣術:5】【全耐性:2→3】

《魔法スキル》

【闇魔法:2】


SP:8

______________



「よし! ゲーム通り超越者になっているな。これで200までになった。でも《魔剣闇夜》を装備するまではまだまだだなぁ……」


 《魔剣闇夜》の装備可能levelが180以上のため、まだまだ時間がかかりそうだ。


 公式チートと言われているだけあるな。


「でも【格闘術】と【全耐性】が上がったのは嬉しい誤算だな。【全力ダッシュ】も何故か上がっているし」


 【身体強化】と【鑑定】と【魔闘気】が上がったのは妥当だろう。


 【身体強化】に関してはほぼずっと使っていたから、これで上がっていなかったら少しキレていたかもしれない。


「うーん、もうひとつは何にしようかなぁ? 正直ゲームでも見ていないんだよな。《限界突破の種》しか興味なかったから」


 俺は【鑑定】を発動して物色する。


 どれどれ、どんなものがあるのかな……。


 探し始めて10分ほど経った時、俺はとんでもないものを見つけてしまった。


「これはこんなところにあったのか……! 通りで絶対に手に入らないわけだ……」


 俺はそれを手に取って【鑑定】で見た結果を思い出す。


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聖剣白夜

等級:S+

《効果》

攻撃力+350

敏捷性+350

《専用スキル》

【聖剣気】【闇夜を切り裂く一閃】

《装備条件》

level180以上・アタッカー、オールラウンダー・光魔法所持



・明るい夜に作られたとされる究極の一振り。この剣を一振りすれば夜が明けると言われている。

______________


 ゲームですら手に入れる事ができなかった、《魔剣闇夜》の対となる武器だ。


 単体でも十分にチートな闇夜と白夜だが、2つ揃う事で初めて完成する。


 2つ揃えた者がゲームでもほぼ居なかったのでどんな効果が有るのか分からないが、物凄い強いらしい。


 俺のテンションが爆上がりする。


「よっしゃああああ! まさかこんな所で【ダンスク】最強武器が揃うとは! ついてるな俺! 早くレベル上げて装備しなければ!」


 しかし俺は装備条件を見て絶望する。


「ひ、光魔法所持だと……!? 光魔法覚えるのにどれくらい大変か分かっているのか……!? ただでさえ闇魔法覚えてるから習得が難しいのに……」


 はぁ……これはまた何個か行かないといけないところが増えたな。


 まぁでも結果としては最強武器を揃える事ができたからいっか!


 俺は上機嫌にダンジョンを後にした。



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