第12話 1つ目の死亡フラグをへし折ります①

 限界突破をしてから2ヶ月が経った。


 俺は毎日上級ダンジョンを攻略している。


 まぁ時間もないからキツイけど、泣き言すら言ってられない。


 このままだと間に合わないからな。


 だがそのお陰で今のステータスはこんな感じだ。


______________

ソラ

超越者

level:171

タイプ:オールラウンダー

《アクティブスキル》

【全力ダッシュ:6→7】【怪力:4→5】【加速:2→5】【身体強化:3→7】【鑑定:2→5】【魔闘気:2→6】

《特殊アクティブスキル》

【絶対回避:2→4】

《パッシブスキル》

【家事:9】【第六感:6→9】【完全記憶】【気配感知:3→5】【格闘術:4】

《特殊パッシブスキル》

【魔剣術:5→9】【全耐性:3→4】

《魔法スキル》

【闇魔法:2】【光魔法:1】


SP:142→0

______________


 色々と上げていたらSPがなくなってしまった。


 うーん、残そうと思っていたんだけどね。


 気づいたら無くなってたわ。


 しかし【気配感知】や【全耐性】、【身体強化】や【魔闘気】はSPを使わないでもだいぶ上がっていた。


 まさかこんなに上がるとは……。


 我ながらどんな攻略スピードだよ……。


 そして身体能力は初めに比べると、何十倍も上がっているし、身体も鍛えているので、体幹も良くなった。


 どうやらこの世界では、普通に体を鍛えても身体能力は上がるらしい。


 因みに今の俺は、ゲームの最後ら辺でぎりぎりの戦いをしてしまう位の強さだ。


 正直言ってまだまだ心許ない。


 ただ今日12月5日は、サラの死亡フラグが1つ立つ前日だ。


 サラは主人公のチュートリアルダンジョンの報酬によって、初めから出てこない時もある。


 その時は入学の前に死んでしまっていて、出てこないと言うオチだ。


 それを当てた時は、思わずゲーム機を割ろうかと思ったほどにイラついた。


 まぁ割ったらサラに会えなくなるからやめたけど。


 この死亡フラグは、入学の4ヶ月前にサラの住んでいる街で、ダンジョンのスタンピードを起き、その街はサラを含めたすべての住人が死んでしまう。


 その死亡フラグを潰すため、今【全力ダッシュ】を使いながら、元凶の元に向かっている。


 因みに馬車は結局買わなかった。


 お金を別のことに使ってしまったからな。


 そのお陰で装備は結構良くなった。


______________

火竜剣

等級:A

《効果》

攻撃力+100

敏捷性+70

《専用スキル》

【火竜の咆哮】

《装備条件》

level:100以上


・火竜で作られた剣。とても切れ味が良く、折れることも殆どない。

______________


______________

火竜の防具シリーズ(胴体、腕、足、靴)

等級:A

《効果》

防御力+150

敏捷性+50

火耐性

《装備条件》

level:100以上


・火竜で作られた防具。魔法への耐性が強い。

______________


 あの2つの剣には敵わないが、この世界では相当強い部類に入る武器だろう。


 そして今向かっているダンジョンの名前は、深淵竜の巣と言う。


 このダンジョンの攻略難易度はS+である。


 試練のダンジョンの攻略難易度がAだった事を考えたら、この世界で攻略できる奴は限りなく少ないだろう。


 だって試練のダンジョンも攻略されていなかったし。


 だから長い間攻略する事ができずスタンピードを起こしてしまったのだ。


 俺は未然に防ぐために防具と武器を作ってもらったらお金がなくなったので、馬車が買えなかった。


 だが、俺が走ったほうが速いので結果オーライだ。


 俺はさらに【加速】を使用して先を急ぐ。






☆☆☆






 走る事5時間。


 やっと深淵竜の巣に着いた。


 転生したばっかりの時はこんなに走り続けていたらヘトヘトになっていたが、レベルが上がった今はそこまで疲れたと感じなくなっている。


「強くなっていると言う事が実感できるとやる気が出てくるな。……ただ今から転生した目的の1つとの対峙だ。集中しないと……こんな序盤ですらない所で失敗などしていられない」


 俺は手に持った剣をギュと握りしめてダンジョンの中に入っていく。


 中に何がいるのかも知らずに……。



----------------------------

 この作品が、面白い! まぁまぁかな? 続きが読みたい! などと思っていただければ、☆☆☆→★★★にしていただけるとありがたいです!

 また、フォロー、感想、応援コメント、誤字脱字や改善点などの報告を頂けると作者の励みになります。

 ではではまた次話で。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る