付録<きょうりゅうの解説>④
<トロオドン>
○実在した恐竜
時代:白亜紀後期 生息地:北アメリカ大陸
肉食の獣脚類です。近親のドロマエオサスルスの仲間と同様に、体は羽毛に覆われており、腕には羽がありました。体と比較して大きな頭蓋骨をもつことから、知能が高かったのではないかと考えられています。眼も大きく正面を向いているため、立体的に見ることができたといわれています。やはり、白亜紀の末期に他の恐竜とともに絶滅しました。
<エナンティオルニス>
○実在した鳥類
時代:白亜紀後期 生息地:南アメリカ大陸
エナンティオルニスの仲間は、現在の鳥類が栄える以前、恐竜が地上の覇者であった時期に繁栄していた鳥類です。和訳から反鳥類、生息時期から古鳥類とも呼ばれます。すでに優れた飛翔能力を持っていましたが、現在の鳥類とは、肩や足、翼、尾などの構造が異なっていたと考えられます。多様性が高く、見つかっている化石だけでも60種類以上いたのではないかと言われていますが、そのほとんどはごく一部の骨しか見つかっていないため、いまだ研究途上中です。白亜紀末期に恐竜とともに絶滅しました。
エナンティオルニスはその中で、最も大きな種類で、全長は一メートルほどでした。現在のワシやタカのような生態的地位であったと考えられています。
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