☆第十二話 再度の入浴チャレンジ☆

 

 昼食を終えると、公園の湖へと散策。

 池と呼ぶには広大で、雨の日などは対岸がボヤけて見える程の広さだ。

 公園的にも行政的にも池なのだけれど、住民たち、特に子供たちは、湖と呼んでいるという。

「この湖には どのような水生生物がいるのでしょう?」

 知的好奇心を刺激されるショタ王子は、さっきまでのセクシー昼食でのドキドキは、すでに消し飛ばされている様子だ。

 ユキが、情報端末であるイヤリングを介して、情報を集める。

「特別な生物は、確認されていないようございます。惑星ピカランジェロ固有のコイやフナ、ザリガニや小さな貝類など、この大陸のいずれな淡水でも確認される生物ばかり。との報告にございます」

「そうですか。うふふ…」

 特に珍しい生物とかいなくても、王子様は水生生物のいる環境が楽しいらしい。

 優しく静かな春の雨が落ちる水面の、澄んだ波紋の下に、体長三センチほどの小さな魚たちが泳いでいる。

「あ、あれはピカラン・フナですね! たしかに、この大陸ではどこにでもいる 可愛い種類です♪」

 マコトがさす傘の下で、王子は純粋な子供のまま、フナやザリガニをジっと眺め続けた。


 広い公園を一巡りする頃には夕方になって、雨も止んでいる。

 なんだかんだで、ほぼ一日、公園での観察が全く飽きない王子であった。

「王子様。そろそろホテルへ、戻りましょう」

「はい」

 マコトが促すと、素直に従うショタ王子。

 見上げたら、ワンピースに形を浮かせる巨乳で視界が占められ、また恥ずかしくて俯いてしまったり。

 王子の傘をユキが預かり、三人は綺麗な夕陽で朱く染まる雨上がりの街を眺めつつ、ホテルへと戻って来た。

「ショタ王子、夕食のご要望は 御座いますか?」

「よ、要望ですか…」

 と、何だか恥ずかしそうな様子。

(もしかして、ボクたちに食べさせて欲しい とかかな?)

 だとすれば、大変な進歩である。

 マコトたちからすれば、肌も露わに女体寝れをさせている甲斐がある。

 というモノだ。

「あの…本場のおスシは、戴けるでしょうか…?」

 和風な惑星であるサンサー・ラランドの王族にとって、母星や地球以外の惑星で、本場のお寿司を注文するのは、恥ずかしいらしい。

 というか、水生生物を観察した直後にお寿司とか、流石は学者肌な少年だ。

「このホテルには、地球本星で板前認定をされた 特別料理人がいるそうです。ご要望に 応じられると思います」

 マコトがフロントへ伝えると、王子はパァ…と素直な笑顔だ。

「それでは、ご夕食の前に、雨を流してしまいましょう♪」

「はい…ぇ…っ!」

 ユキの言葉に、食事前の作法だと理解をして了承をした王子様だけど、ハっと気づいた。

「それでは 王子様」

 と、ユキではなくマコトの掌を背中へと添えられて、ショタ王子は三度目の浴室へ。

「あ、あの…んん…っ!」

 脱衣室へと誘導されると、二人が脱衣をすると想像できて、また目をキツく閉じて、忍耐の姿勢だ。

「ショタ王子様、失礼いたします♪」

 お断りを入れたユキが、マコトと一緒にワンピースをスルっと脱衣。

 捲り上がった極薄な生地から、ユキのノー下着な丸くて大きなお尻がプルっと向き出しにされて、マコトの柔らかくて丸い双つのノーブラ巨乳が、タプっと溢れる。

 ユキの純白な尻尾とウサ耳が、マコトのしなやかな黒尻尾とネコ耳が、ワンピースの拘束感から解放をされた心持ちで、フルルっと自由に震えた。

「それでは、失礼いたします」

「はっ、はいっ!」

 素直な王子は、ユキの言葉通り、王族の職務たる「傅かれる忍耐」に、身を固くする。

 上着とシャツを脱がされると、まだ筋肉の少ない中性的でほっそりとした身体が露出をした。

 恥ずかしさに目を閉じたままなので、このままでは転倒とか、しかねない。

「ショタ王子、ボクに お掴まり下さい」

 そう言って、王子の前に跪いた全裸のマコトが、年下少年の小さな両掌を取って、自分に両肩へと導く。

「はぃ…っ!」

 柔らかくて温かい年上美少女の肩に触れると、王子の愛顔がまた赤くなった。

 ネコ耳お姉様に支えられながら、ウサ耳お姉様の掌でソックスやスラックスを脱がされる。

 ユキが下着まで脱衣をさせると、二人で王子様の手を取って、浴室へと案内をした。

「………」

 脱衣室で、年上美少女たちの甘くて優しい香りを感じ取っていた王子は、浴室の湿気と石鹸の香りに二人の甘い香りが混ざったちょっとエッチな空気で、ドキドキが高められてしまう。

「それでは、湯を流させて頂きます」

 浴室内で響く声も、湿気が混じって、えっちな感じに聞こえてしまったり。

 マコトが手桶を使って、広い湯舟から温かい湯を掬い、王子様の肩へと静かにかける。

「…ぁたたかぃ、です…!」

 王子様としては、恥ずかしい中でも気遣いを忘れない心持ちなのだろう。

「光栄です、ショタ王子」

 年下王子様の身体を湯で流すと、今度はユキが裸の巨尻を椅子へと降ろして、自身の腿の上へと、王子様を座らせる。

「はわわ…っ!」

 裸のお尻が柔らかい腿へと押し付けられて、細い背中には双つの巨乳で、昨夜と同じ体験だけど、少年王子はやっぱり焦る。

「王子様。身動きをされますと 滑り落ちてしまわれますわ♪」

「ひ、ひぃ…っ!」

 これも鍛錬であると諭された。

 と認識をする真面目なショタ王子は、恥ずかしさに耐えて、ジっと身を固くする。

「それでは、洗浄をいたします」

 目の前に跪いたマコトが、歴史ある製薬会社の固形石鹸を手に取り、優しく泡立て。

「ぁ…」

 キツく目を閉じていても、ミルクに似た優しい石鹸の香りで鼻腔を擽られると、母星の祖である地球本星の日本地域へと、想いを馳せたり。

「失礼いたします」

 と言ったマコトの柔らかい両掌で、細い身体を洗浄された。

「はあぁわぁああ…っ!」

 昨日のユキよりは力が込められているけれど、優しく気遣ってくれている事は、間違いないと解る。

 細い胸からお腹、脇の下などを、慣れた感じで優しく洗われている間に、背後のユキが王子様の髪をシャンプーし始めた。

「こちらも、お流しいたしますわ♪」

 慣れた手つきなユキの洗浄は、頭髪の根本まで綺麗に洗って、頭皮のマッサージも丁寧だ。

 慣れているのはもちろん、男子高校生たちの身体を洗浄し経験があるからではない。

 もっと根っこの部分での経験だけれど、今はまだ、マコトもユキも思い出していないどころか、意識もしていなかった。

「うぅ…」

 優しい指使いでの全身洗浄が、恥ずかしくてくすぐったくて、隠れたい王子様。

 背中の大きなプニプニが恥ずかしくて申し訳ない気持ちもあって、身体を前へ傾けたいけれど、マコトの両掌がそれを許さない。

「それでは、シャワーを流します♪」

 頭髪の洗浄が終えられてシャワーで流されると、王子は思わず目を開けてしまう。

「ぷは…あわわっ、すすすみません…っ!」

 目の前で、隠されないマコトの裸を見てしまい、慌てて謝罪をしながら、また目を閉じてしまった。

「ショタ王子様。マコトと私の身体で宜しければ 存分にご覧戴いて、どうぞ 鍛錬のお役にお立て下さい♪」

 と、ユキは少年王子の鍛錬を促す。

「! は、はぃ…っ!」

 あらためて、自分の務めを意識させられた美少年王子様が、恥ずかしさに震える瞼を頑張って開き、目の前を見据える。

「っ–っ!」

 ショタ王子の身体を両掌で洗うネコ耳美少女の、双つの巨乳がたぷたぷっと弾み、引き締まった下腹部の奥の桃色な肌色も、僅かに伺える。

 中性的な王子様のように美しいお姉様の、湯を滴らせる魅惑的な濡れ姿に、王子は生命体として包み込んでくるような女性の妖しさを感じて、ドキドキなのに視線が引き付けられてゆく。

「王子様、どうぞ私も ご覧ください♪」

 そう言われて、王子は膝の上で軽くて小柄な身体を横向きに回され、ユキの掌で細い背中を流される。

「え–はわわっ!」

 まさしく目の前で、ユキの白い双乳がプルっプっと弾んで魅せる。

「ユキってば。まだショタ王子のおみ足、洗浄していないのだから」

 と言われ、イタズラを咎められた無垢なお姫様のように、愛らしく微笑むウサ耳のユキである。

「あ、あの…っ!」

「大丈夫です。ボクたちに、お任せください」

 恥ずかしがる少年王子の膝を優しく割って、細い腿から膝、少しだけ膨らむ脹脛や踵から小さな爪先へと、泡を纏った素手洗浄で、洗い進めてゆく。

「あ、あの…っんん…っ!」

 全身洗浄だから、少年としては恥ずかしい部分だって、手を抜かれたりなど一切なし。

 年上美少女捜査官の二人に。素手で全身を洗われる年下の美少年は、恥ずかしさに身を固くして、耐え続ける。

 全ては、良民たちのため、王族たる者の務め。

「王子様、よくご辛抱されていますね」

「私も、感銘を受けておりますわ♪」

 少年の全身が隅々まで洗浄をされて、暖かいシャワーで流される。

「………」

 裸を見られている恥ずかしさと、目の前の起伏に恵まれた美しい女性たちの裸身とで、今や気絶寸前でもある、ショタ王子。

 それから、二人に湯舟へと導かれ、マコトとユキに挟まれて入浴をして、身体が芯から暖まる。

 その間も、湯に浮く左右の巨乳から視線を逸らしながら、ジっと耐える美王子であった。


                    ~第十二話 終わり~

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