第4話 夢で病気が治る
当時我が家は二世帯生活をしていました。
その理由は、ただ単にうちの母親が娘と暮らしたいという欲だけでした。うちには、れっきとした長男の兄がいるというのに。
当時兄は外に出て一人暮らしをしていました。(自分から希望して出て行ったんですが)
一階には、私の両親と90歳を越す祖父が住み、二階に私たち家族、(夫婦と男の子二人))が台所とトイレを増築して同居しました。
二階に同居する時、両親は2階ばかりで息がつまるといけないからと、キャンプしたり、畑をやったりできる、土地を持つことを許可してくれました。
その土地までは車で30分ほど山間に行った、静かな良い場所です。近くには、川もあり、川を上の方へ行くと池もあり、そこには魚も居たり、サワガニも居たりして、毎週末は子供たちとそこへ遊びに行くのが楽しみにしてました。
土地を買って半年ほどした時、毎回テントを張るのも面倒だからと、そこへ両親が6畳ほどの広さのプレハブ小屋を業者に頼み建ててくれました。
毎週末は、家族4人でその土地に水や食料を持って行って、畑をしたり山を探検したりとまるでキャンプやバンガロー生活みたいなことをして遊びました。
当時子供は上の子が小学1年生、下の子はまだ3歳でした。
11月のある日、さつま芋の収穫の時、その土地に行って、子供たちにも手伝わせさつま芋を沢山収穫しました。
さつま芋というのは、新しい土地ほど良いものが出来ると聞いてましたが、子供たちの顔ほどあるようなさつま芋も出来たりして大喜びをしました。
午前中は、それにかかりきになったので、午後は小屋の中でクタクタになって川の字のように4人が横になって昼寝をしました。
そうしたところ、また私が夢を見ました。
山の方から白髪の老婆が飛んできて、私と主人の間に入り込んできて、「私は背中が痛くて仕方がないから、ここをさすってくれないか〜」と言うものだから、可哀想に思って一生懸命にさすってあげました。
やがて段々と目が醒めてきたら、なんと隣に眠ってる夫の背中をさすりながら寝てました。
それからまた、一ヵ月ほど経ったある日、夫がそのさすってあげた辺りが急に痛い!痛いと言い出し。熱も微熱があるので、近くのクリニックに行って診てもらいました。
どうも肺に水が溜まっているので、大きな病院へ行って取ってもらいなさいと言うことを言われ、近くの結核病棟のある病院へ行き入院しました。
入院した時の主人の痛々しい身体。即入院すると、肺のレントゲン写真を撮ったり、カメラを通す検査をしたり、水を抜く手術みたいなことをしたり。辛い検査ばかりしたそうです。
そうしているうちに、主人は、歩くことも出来ないほどの高熱も出すようになり、それが1ヵ月以上も続いたせいで、主治医からは肺結核やリンパ癌の疑いまでもたれました。
来る日も来る日も主人と病院にある公衆電話とのやりとりは・・・
「熱は下がった?」
「いやまだ下がらない」と辛そうな返事。
公衆電話の所に来るのさえやっとの状態でした。
そんなやり取りを1ヵ月半ほど繰り返していたある日、ふっと私が小屋で夢を見たことを思い出しました。
あーそういえば、あの小屋の中で寝て居た時、白髪の老婆が背中をさすってくれと言っていたなぁ〜もしかして、あの老婆はあの土地の神様?考えてみたら、あの場所にプレハブを何のお参りもせずにいきなり建ててしまったなぁってことも思い。
もしかしたら土地の神様が怒ったのかもしれない。
そんな感じがしたので、早速どうやってお参りしたらいいのか家にあった高島暦の本で調べ、母にもついてきてもらって、その時季の果物にミカン🍊やりんご🍎があったのでそれとお酒と塩を持って行き、家の角ごとにそれを置いて、どうか主人の身体を治してくれないかというようなことをお参りして帰ってきました。
そして、その日、家に帰って、主人からの電話を待って話しでびっくり!とても明るい声で。
「今日の午後からスーッと熱が下がって、とても気持ちが良くなったんだ。」と・・・
「えーそれって本当に本当?」
「そんなこと嘘つくわけないだろ」と主人。
と、それ以降は熱は上がることなく、病名も付かないまま退院させてもらうことが出来ました。
という事で、またしても夢のおかげで主人の病気を治すことが出来たと言う話しです。
これも作った話しではなく、本当のお話し。
土地には神様が居るって事が良く言われてますが、本当にあることなんだと、確信しました。後にそこへ家を建てる時はしっかり地鎮祭を行なって建てました。
実は、私たちが住んで居る土地がそこです。
その後この家を建てる時はしっかり地鎮祭を行いました。おかげ様で、夢を見たら老婆が結界に入れなくて飛ばされて行くのを見ました。
皆さんも、土地に建物を建てる時は、その土地の神様にお伺いすることを忘れないようにしましょう。ここの土地の神様は女性でした。子供連れて楽しく遊びに来たことに嫉妬したのかなぁ〜と思いました。
それとも、うちの主人のことが気に入ったのかしら?
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