十年後

仕事から帰ってくると

ポストに⦅結婚式の招待状⦆が入っていた。


差出人は“愛水璃夜”


卒業して二・三年は付き合いがあったけど

璃夜が就職してからは

メールや電話は時々してたけど

会う回数は減っていった。


そっか、結婚するんだね。


相手がどんな人か見てみたいけど

会ってしまえば泣いてしまうか

十五年隠してきた想いを

伝えてしまいそだから

僕 “欠席”に印を付けた。


おめでとう、璃夜。


僕は心の中だけでお祝いの言葉を言った。

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Verità e amore【好きと言えなくて】 華愁 @ichhigopanda0303

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