第35話 栄光を! 栄光を! 神を讃えよ!(1)
水曜日は晴れた。
フライングバーズではパート練習が行われた。この日はグラウンドが使えたはずなので、カラーガードも屋外で練習できたはずだ。
そして、木曜日は、また雨だ。
今日はまだ神様との契約の日ではない。
まったく。
だとしたら?
「雨はだれが降らすのだろう?」
「あーきな」
声をかけられて晶菜は振り向く。
「ああ、先輩」
後ろで笑っていたのは
前に雨が降ったときと同じだ。
今日も髪が肩のところでふわっと広がっているが、さすがに湿気を吸ってもたついている。
「来て」
今回は「よかったら」もついていない。
しかし、雨を降らせているのは晶菜ではないんだけどな……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます