全体的に甘くロマンチックでありながら、訪れる悲劇の予感を上手に織り込んだ文章です。その中には書き手の思いがあると同時に読み手が歩んできた人生にその真の結末を問いかけている作品でもあります。それを宿命と呼ぶのか、常に始まる新しい一歩と捉えるのか、心の中にいつまでも残る何かと捉えるのか?ぜひ読んでみた後で、皆さんが自身でその結論を導いてみてください。