殺人事件の発生した離島で、〝金の力で無理やり名乗り出させる〟探偵が活躍する物語。
あるいは、そいつのせいで滅茶苦茶になった殺人の計画を、どうにかして立て直そうと頑張る健気な犯人のお話。
死ぬほど笑いました。
ええーっなにこれすっごい面白い……!
もうタイトルとキャッチコピーの時点でいろいろおかしいのですけれど、それが作品本編においてもずっと持続しているのが本当に途轍もない。
状況やシチュエーションそのものの異常さに加えて、それに慌てる主人公(犯人)の視点や表現がなおおかしくて、もう最初から最後まですべてが笑いどころになっているのがもう最高でした。
発想そのものの面白みと、話芸としてのコミカルさ。
その両輪でこちらの腹筋を轢き潰しにくる、恐るべき怪作。
どんどん展開してゆく状況の意外さと、そこに感じる説得力もまた魅力のひとつ。
というか、こんな異様な展開にしっかり納得感があるのが余計におかしくってもう……。
こういうお話はもう本当に、あれこれ説明するより「読んでみて〜!」としか言えないのが困りもの。
終始笑いっぱなしのコメディでした。
とっても面白かったのでおすすめです! 最高!