第4話

試験から2日後

「あぁよく寝た~そういえば今日は試験の結果発表だった。」

すると突然宿のドアがノックされる

「すみません、国王陛下の指示でここに来ました使いの者です。ロンディ様はいらっしゃいますか?」

(国王陛下の使い?なんのようだろうか)

「はい、いますよ」

「入ってもよろしいでしょうか?」

「いいですよ」

「では失礼します」

と言うと扉を開けて中に入ってきた

「?ロンディ様?どこにいるのですか?」

「ここよ」

ロンディば使いの者の背後に立ちナイフを首に当てて言った。

「なんの真似ですか?」

「私ね相手の能力を見ることができるの、扉越しにあなたを見たとき思ったの…あなた混じってるわね」

「なんのことですか?」

「とぼけても無駄よ。あなた人間とエルフのハーフね、人間3、エルフ7といったところね」

「よく分かりましたね」

「あなたが王国軍の特殊部隊ね」

「まさかそこまで見破られるとは」

「でなんのようです?」

「いえそれといった用事はないです。ただ国王陛下があなたを迎えに行けと言ったので迎えに来ただけです」

「そっならいいわ、ごめんなさいね手荒な真似して」

「いえこちらも久しぶりに命の危機を感じられましたからね」

「ドM?」

「違います。特殊部隊の中でも私は強くなりすぎましてね、命の危機を感じられる機会が少なくなって暇してるんですよ」

「なるほどね~何となく共感できるわ。ところであなたの名前は?」

「国王軍、国王陛下直属特殊部隊軍隊長ミュールと申します。」

「そう、ミュールその見た美貌、実力に見合った名前ね」

頬を赤らめて照れるミュール

「あ、ありがとうございます」

「可愛いわね」

「もう!早く準備してください!」

「はぁ〜い」


「国王陛下ただ今戻りました」

「おおミュール戻ったか!ん?もしやその頭が爆発しているのがロンディか?」

「爆発してて申し訳ありませんね!寝起きは静電気が凄くてね。髪の毛がすごいことになるんですよ」

「そ、そうか、ミュールは戻れ」

「了解しました。では失礼します」

そう言うとミュールは玉座の間を出た

「ロンディよ試験ご苦労であったな」

「いえいえ、で誰がサポート役に選ばれたのですか?」

「それはお楽しみってやつだ」

「そうですか」

「ところでロンディよお主試験の結果なんだか」

「はい」

「満点とは流石に驚いたぞ!」

「まぁ試験のレベルが低すぎて呆れましたけどね」

「そうかそうか」

「おっやっと髪の毛直った!」

「そういえば伝えておこなければならないことがあった!」

「ん?なんですか?」

「つい先日帝国軍の三軍が王国領地に攻め入ってきたところ、スーディ、フォス、ノシエラの3名によって壊滅されたとの報告があった」

「えっ!?わざわざ家の3強が出迎えたのですか!?」

(そりゃ壊滅するよね)

「なのでロンディ、そなたから礼を伝えてほしい」

「分かりました」

「して報告によると、帝国軍は跡形も残らずに消え去ったり、軍全員のアタマが消し飛んでいたり、軍のいたところに雪が積もっていたりよくわからない報告だったのだが、教えてくれぬかロンディ?」

「構いませんよ」

「そうかまず初めに跡形も残らず消えたというのは?」

「はいそれはスーディ姉様ですね。スーディ姉様は闇魔法を得意とするのでおそらくですが、自分の影に埋めたんじゃないかと思います」

「自分の影に埋めるとは?」

「はい、その言葉の通り自分の影に埋める、というよりかは取り込むに近いかもしれませんね。取り込まれた人間は常人なら数秒でこと切れることでしょう。しかもスーディ姉様はその死体を操ることもできます。まぁその死体は死体になる前のレベルなので雑魚なら雑用、ちょっと強かったら肉壁にも使えますし、まっスーディ姉様は強くても弱くても雑用一択でしょうけどねハハ」

今の話を聞いて兵士の半数以上は体調を悪くしたことでしょう

「そ、そうか次に頭が消し飛んだというのは?」

「フォス姉様ですね!フォス姉様は光の速度で動けるのでその勢いを利用して軍人の額にデコピンでもしたんじゃないですかね、フォス姉様はあまり魔法を使わないので多分ただのデコピンで殺したんだと思います」

ここで話を聞いていた半数の兵士がリタイアし玉座の間を退出した

「さ、最後に雪が積もったというのは?」

「間違いなくノシエラ姉様ですね!軍隊を一気に凍らせて砕いたんだと思います!」

「シ、シンプルだな…しかし一気に凍らせたとは…やはりお前たち一家は規格外だな」

するとここで玉座の間に伝令兵が入ってきた

「国王陛下!報告します!まもなくここに勇者様が来られます!」

(ようやくお出ましですか勇者)

「そうか、なら準備に取り掛かろうではないか」

「そういうことなら私はここで失礼しますね」

「いやロンディお前はここで待っていなさい。先にお前のことを勇者に紹介するからな」

「分かりました」

(はぁ〜〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~めんどくさいなぁ~~~~~~早く帰りたかったなぁ~~~~~~~~~~!!まぁお姉様たちの話を聞けたから良しとするか!)

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最強のメイド一家 ブドー @Iaoku

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