第3話

「ロンディ…お主一体何を言っているんだ?勇者を殺す?」

「まぁ最悪の場合ですけどね」

静まり返る玉座の間 

「私たち家族が勇者を殺すことはまぁほとんど無いと思っていてください。私たちが求めているものは魔王を倒した後のことですからね。」

「そ、そうかロンディお主を信じて良いのだな?」

「はい」

「そしてロンディ魔王を倒した後のこととは一体なんだ?」

「申し訳ありませんが教えることはできません。主の命令なので」

「ふむ、ならこれ以上踏み込むのはやめておこう」

「ありがとうございます。それで国王陛下これから私は何をすれば良いのですか?」

「そうだな、私の未来予知によると3日後にここ、シャロン王国に到着する。」

(全く便利なスキルね未来予知、一応知っていたけどいざ目の前でそのスキルを見ると驚愕、しかも3日後?一体どのくらい先までみれるのか気になるな~でも、仕事で来てるからな~また別の機会です教えて貰おーっと)

「ところでシャロンお主明日、勇者サポート役を選抜する試験があるのを知っているか?」

「一応主から聞いております。知識、実技、模擬戦ですね」

「あぁ、しかしお主が試験を受ける意味はないのだがどうする?」

(まぁ国王陛下自らの依頼だからな試験免除は必然だろうが、試験注暇だからな~)

「う~んどうしましょ」

「受けてみてはいかがですかロンディ様」

ワドル隊長が迷っているロンディの背を押した

「う~んそうですね受けます。試験中暇だし、今後の仲間を観察するのも悪くないでしょう」

「そうか、なら今日は宿に戻り勉学に励むが良い」

「はいそれでは失礼します」

そう言うとロンディは玉座の間を出た


翌日


「よし試験部屋みーつけた。まずは知識の試験か」

(まぁノー勉だけどいけるっしょ!!)

「あの~すみません」

ロンディが試験部屋に入ろうとすると、後ろから突然フードを被った、いかにも魔術士の見た目をした少女に話しかけられた

「どうしました?」

(魔術士 得意属性は風、水、土 回復魔法は上の下、剣術下の下、武術下の下

援護役にピッタリや子ですね)

「あの試験部屋はここですか?」

(迷子かな?)

「ここだよじゃあ一緒に入ろっか」

「あ、ありがとうございます!」

「いえいえ」

そして二人は各々の席についた。

「失礼します。今から勇者様のサポート役選抜試験を行います。私が皆様の監督役をやらせていただきます。では荷物は全て片付けていますね?それでは試験用紙をお渡しします」

そう言うと試験監督は風魔法で各々の席に試験用紙を飛ばした

「それでは…試験開始!!」



試験開始から数分後

(ヤバい!!このままじゃ任務達成できない!!)

と試験開始から数分後に絶望するロンディ

(この試験簡単すぎる!!!こんな満点取れて当然のテスト…えっ嘘でしょ?ねぇ嘘でしょ?こんなテストで満点も取れない奴とパーティ組むの嫌なんですけど)

別の意味の絶望だった

(ま、まぁ実技もあるしね大丈夫大丈夫……大丈夫だよね?)



実技テスト

「はぁやっぱりダメかも…」

また絶望するロンディ

「ここには有名な魔法学校の卒業生とかいるんでしょ?レベル低すぎんか?コノヤロー」

「どうしたんですか?」

と試験前に会った少女と再会する

「なんでもないよ」

「そうですか」

「次ロンディさんの番です!こちらに来てください」

と試験監督に呼ばれたロンディは重い足を上げて保を進めた

「では説明します。今から順に的が現れるのでそれに魔法を当ててください。的に防御魔法をかけているので壊れる心配はありませんので、遠慮なく魔法を撃ってくださいね。それじゃあどうぞ」

この世界には魔法のレベルというものが存在する

魔法は順に、1級、2級、3級、4級と数字が大きくなるに連れて魔法の威力、種類が増える

人間が到達できる最大のレベルは10級とされているが勿論それを超えるものはいる。

例えば、勇者や賢者、英雄などと呼ばれる者は魔法レベル10級を超えることがある。

もちろん中には超えられない者もいるが…


(ここに来た人間のレベルが低すぎて、イライラしてたから、一気に吹き飛ばす!!!)


「17級…」

「「17級?!?!」」

その場の全員が驚愕する、そして目の当たりにする

最強のメイド一家の…力の一部を

「雷魔法!雷のトール!!!」

すると目の前が一瞬で明るくなり、次の瞬間辺りに煙と焦げたニオイが襲ってきた

「はぁ〜スッキリした!」

「あ、あのロンディ様今のは一体?」

「今の?あ~雷のトールのこと?あれはね17級の雷魔法でね、辺りに雷で作った斧を地面に叩きつけ、敵を殲滅する魔法だよ」

「へぇ〜…では無くなんでそんな強力な魔法を撃てるんですか!?17級なんて英雄超えですよ!?」

「私たちをそんな奴らと比べないでください。まぁなぜ撃てるのか教えましょう。」

その場にいる全員が息を呑む


「知識、技術、実力総じて最強だからだよ」

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