第117話 第四回ラジオクローネ①
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黒惟まお@liVeKROne/コラボうたみた投稿! @Kuroi_mao
今年最後の配信&年明け最初の配信はラジオクローネ
前半はいつものラジオクローネをお送りしつつ
後半はのんびり少しお酒も飲みつつ年越し雑談の予定だ
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『年越し配信助かる』
『年越しジャンプしような』
『見たいけど実家なんだよなぁ……』
『後半お酒ありか!!』
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【ラジオ】第四回ラジオクローネ!年越し拡大SP!【
:待機
:久しぶりな気がする
:茶番楽しみ
:そういえば前回3Dお披露目前か
:今年ももう終わりかぁ
「Guten Abend!Ich starte einen Deutschkurs, den sogar ein Dämonenkönig verstehen kann!」
:きちゃ!
:なんて?
:なんて?
:ドイツ語?
:すまねぇドイツ語はさっぱりなんだ
「せんせー何言ってるかわかりませーん」
「今のは魔王でもわかるドイツ語講座はじめますよーと言ったんですよ」
:なるほど
:ぜんっぜんわからん
:言われてみればそんな気がしてきた
:JKまお様!?
:声が若干若い
:若作り魔王
「……。まお、英語もそんなにわからないしドイツ語とか難しそー」
:間が怖い
:これはコメント読んでますわ
:言ってる本人が一番きつそう
:こういうまお様もありだな
「では簡単な言い回しから覚えていきましょう、まずはIch liebe Dich」
「いっひ、りーべ、でぃっひ」
:流石にこれは知ってる
:なんだっけこれ
:最初から欲望全開なんだよなぁ
:簡単な言い回し(告白)
:イッヒリーベディッヒ!!
「先生これってたしか……」
「いいですね!もっと相手を見つめて微笑みながら言うとなおGutです!!」
:この先生ノリノリである
:グッドがドイツ語ネイティブで草
:大胆な告白は女の子の特権!!
「では次は少し長くて難しいかもしれませんがよく聞いてくださいね?」
「はーい」
「Ich möchte in deinen Augen verloren gehen, schöner als der schönste Sternenhimmel. Mit dir fühlt es sich an, als ob die Zeit stillsteht und ich in einem Traum lebe. In deiner Nähe fühle ich mich glücklich und erfüllt. Ich liebe dich, mein Schatz」
:長い長い長い
:なんて?
:ん?
:ドイツ語はわからないけどクソデカ感情なのはわかる
:少し長くて難しいとは
「いや流石に長過ぎてこれは……」
:それはそう
:まお様素に戻ってて草
:どうせまたクソ長愛の告白だぞ
「コホン……では最後のIch liebe dich, mein Schatzをしっかりと相手を見つめて言ってみましょう」
:マインシャツ?
:あーね
:私のシャツ?
:注文付きで草
「イッヒリーベディッヒ、マインシャッツ……」
「──ッ。Ich liebe dich auch! Du bist mein Ein und Alles!」
:なんだこれ
:一体何を見せられてるんだ
:リーゼちゃんが嬉しそうで良かったです
:二人が幸せならOKです
「黒惟まおと……」
「リーゼ・クラウゼの!!」
「「ラジオクローネ!」」
やりたい放題だったラジオクローネ劇場という名の茶番を終えタイトルコールを終えたところでようやく一息つける。予想はしていたが暴走するリーゼに付き合う黒惟まおという構図がお約束になりつつあるのはどうしたものか……。
「今宵も我らに付き合ってもらうぞ?liVeKROne所属の魔王、黒惟まおだ。こんまお」
「同じくliVeKROne所属の魔王見習い、リーゼ・クラウゼです。はじまリーゼ~♪」
:こんまお!
:はじまリーゼ!
:リーゼちゃんニッコニコやん
:守りたいその笑顔
「ということで毎度ながらのラジオクローネ劇場……、今回のお題は『リーゼちゃん先生のドイツ語教室!あっ、まお様はJKでおなしゃす!!』というものだったが……この際リーゼがやりたい放題だったのはまぁ許そう。……なんだ取って付けたようなJK指定はっ!!」
:草
:ついでで草
:リーゼちゃん許された
:JKまお様良かった!!
:なお途中で諦めた模様
「まお様ならまだまだ現役でいけますよ!!JKまお様のファンアートお待ちしてます!!」
「好き勝手言いおって……」
いつものように私の配信部屋に作ってあるオフコラボ用スペースに隣り合って座り、画面に映る姿以上にいい笑顔をしているリーゼをちらりと見てため息をひとつ。まぁいけるかはともかく今の私ならばおそらく学生時代に着ていた制服にも袖は通せそうな気がする。あの頃からあまり体型は変わっていないし何ならここ半年ばかり声に歌にダンスとレッスンを重ねていった成果か、ひたすらに家に引きこもって動画編集なり配信なりをやってた時期に比べれば多少は引き締まっているだろうし……。
「制服姿のまお様……、セーラーを着てもらうかブレザーを着てもらうか……。きっとまお様はそのお美しい姿から周りからは高嶺の花と思われているのですが、お話をしてみるととても親しみやすく誰もがその魅力に気が付いてしまうのです」
「いやいや、そういう役回りは生粋のお嬢様のリーゼの方が似合っているだろう、我なんてあまり目立たずひっそりと過ごしていたさ」
:わかる
:なんだかんだ隠れファンが多いタイプ
:本人の知らないところでファンできてるやーつ
:まお様とリーゼちゃんがいる学校に通いたかった……
目を輝かせながらどこかの漫画やアニメみたいな設定を語るリーゼだが、高嶺の花なんてとんでもない。学生時代はごくごく平凡に過ごしてきたし、いつも隣にそれこそ華やかな幼馴染がいたのでそのおまけがいいところだろう。
「そういうところはずーっと変わってなさそうですねぇ……」
「ん?今はこうやって配信者として活動してるし昔よりはそういった意識はなくなってるはずだが」
:そういうとこやぞ
:ちがうそうじゃない
:これは苦労しますわ
:これで無意識たらしムーブしてくるんですよこの魔王様
:リーゼちゃんジト目かわいい
コメントとこちらを見るリーゼの視線にまだまだ引っ込み思案というか、昔から根強く持ってる裏方気質なところはバレバレなんだろうなぁと思う。これでも二年間の活動を通じてかなりマシになってきているとは思っていたのだが……。
「……」
「ところで、ラジオクローネ劇場でやったドイツ語講座の長台詞はどんな事を言っていたんだ?まぁ大方の予想はできるが」
語れば語るほどこちらへの風当たりが強くなってくるような気がして一旦話題を転換する。リスナーを味方につけたリーゼというのはとてつもなく手強いのだ。
「Ich liebe dichというのはご存知のようでしたね?」
「まぁそのあたりは創作とかでもよく出てくるだろう?」
それに知らない言語教室ということを利用して愛の告白のセリフを言わせるなんていうのはまぁお約束でもあるし、あのテンションを見ればまったく知らない人間が見てもなんとなく予想はつきそうなものだろう。長尺のセリフにしろ所々同じような言い回しが出てきていたので想像はできる。
「わかっていて言ってくれていたんですね!ちなみにmein Schatzというのは直訳すると私の宝物という意味で。meinはそのまま私の、Schatzは宝物という意味の他に恋人や……夫婦が使うような意味もあります。ええと……日本語でいうと、あなたとかダーリンとかハニーみたいな感じですね。って後ろ二つは英語ですが」
:へぇ
:シャツじゃなかったのか
:リーゼちゃん得すぎるやろ
:これでまお様ドイツファンもオトせるようになったな
「宝物という単語がそのような意味を持つというのも面白いな」
「長台詞部分については翻訳切り抜きを作ってくださってる方にお任せいたしましょうか、解説始めると本格的なドイツ語講座になってしまうので」
:それはそう
:翻訳ニキたち任せた!
:翻訳切り抜き助かる
:ドイツ語講座配信してもろて
リーゼのドイツ語講座というのも面白いし勉強になるけど今日はラジオ配信だ、年越しに合わせて色々と進行を決めていたのでそこまで厳密なものではないにしろすでに時間は押しつつある。
「たしかにここで時間を使う訳にもいかないな。告知通りこの枠では通常通りのラジオクローネをお送りして、少し休憩を挟んで後半はリーゼの枠に移動して互いにこの一年を振り返ったり緩く年越しを迎える予定だ」
:了解!
:年越しも楽しみ~
:色々あったりお便りすごそう
:いまから飲み始めて備えなきゃ
「ではまずふつおたの方から参りましょう」
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まお様リーゼちゃん、こんクローネ!
前回ラジオからまお様と
お二人の3Dお披露目配信!それぞれのクリスマス配信にライブ!
語りきれないほど色々な事があったと思いますが
改めてお二人で印象深かった事など聞いてみたいです!
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「ということで本当にたくさんの出来事がありましたね」
「あまりにありすぎて関連のおたよりですごいことになっていたからな、改めて送ってきてくれてありがとう」
:怒涛の12月だった……
:詰め込みすぎぃ!!
:そりゃラジオここまで伸びるわ
それこそ各種イベントの感想だったり質問だったり、更には新規リスナーがラジオのアーカイブを見てくれたのか各種コーナーへのおたよりも前回から見て数倍の数が届いていた。スケジュールの都合、前回から間が空いてしまっていたこともありSNSで募集している#クローネメールの投稿もすごいことになっており。マネージャーの協力も得てなんとか取りまとめることはできたが、手元にあるタブレット上に集計され表示されてるものは軽くスクロールしてみても一向に終りが見えてこない。
「それぞれ配信で色々語っているとは思いますが、こうやって二人で振り返る機会はなかったですね」
「たしかにお互いそれどころでは無かったからな、どれもこれも印象深くはあるが……」
言われてみれば、3Dお披露目してからはライブの練習だったりラジオの軽い打ち合わせで話すことはあっても配信上で共に話す機会というのはなかったのだ。それぞれの配信でどのような話しをしていたのかというのは配信だったり切り抜きだったりである程度は把握しているが話題にできそうな事が多すぎて絞り込むのが難しい。
「わたくしも選ぶのは難しいですが……でも二人でお話するなら、やはり初めてまお様と3Dで共演できた先日のクリスマスパーティーですね。ずっと待ち望んでいましたから……」
:推しと一緒に3Dで共演とか最高やろなぁ
:まお様……ツイスター……うっ頭が……
:本番前オフショットリーゼちゃん良かったなぁ
:まおにゃんリゼにゃん夢のコラボもあったし
「我も色々な意味で忘れられないクリスマスであったし、印象は深いな……」
サプライズツイスターゲームで情けない姿を見せてしまった苦い記憶もあるが、それを含めても楽しかったことに間違いはないのだ。
「あれはまさかあんなことになるなんて思っていなくて……」
「もういっそ笑い飛ばしてもらったほうが気が楽だよ」
:あれほんと草だった
:たまに見返して元気もらってる
:あの間が最高
:下手に編集入れないほうが面白いのズルい
:体幹鍛えてもろて
「そういえばこの話はまだしてなかったと思うが、3D共演といえば二人で初めて3Dスタジオを見た時の事覚えているか?」
「初めてスタジオをですか……あっ」
:お?
:初出情報!?
:気になる
:なんだろう
「その様子だと思い出したようだな」
「うぅ……あの時ですよね?」
そう、あれはたしか黒惟まお二周年記念配信の少し前に二人で準備ができたliVeKROne事務所をマリーナに案内してもらった時の話だ。もはや懐かしくもつい先日のようにも思える不思議な感覚だが、その時のリーゼの様子はよく覚えている。
「まだリーゼがデビューする前に二人で事務所の案内をしてもらってな、そのときはまだ稼働していなかった3Dスタジオを見させてもらったんだが。我もいつかは3Dデビュー出来るのだなと感慨深く眺めていたら隣にいたリーゼが我よりも先に感極まってしまったみたいでな」
「それは……ずっと応援してきたまお様の3Dを想像したら誰だってそうなりますって!ですよね!?」
:それはそう
:あーわかる
:最古参だからなぁ
:泣いちゃった?
「ほらっ、リスナーの皆様もわかってくれてますよっ!それに泣いてませんからね!」
「そうだったか?」
「そ・う・で・す!それを言うならまお様はスタジオの機材に夢中だったじゃないですか!」
「今となってはリスナーたちに鍛えられて立派な配信者になってて我は嬉しいよ」
:いつもの
:知ってた
:だんだん手強くなってきてるよな
:機材オタク定期
:たしかにたくましくなってる
:まお様ともやりあえるようになったしなぁ
:リーゼはわしらが育てた
わざとらしくとぼけて見せればしっかりと言い返してくる同期の姿に苦笑を浮かべる。このぶんだと遠くない将来完全に言い負かされる日が来てしまうのかもしれない、それが少しだけ恐ろしくもあり楽しみなのだ。
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リーゼ先生によるドイツ語講座【liVeKROne切り抜き/翻訳】
『Guten Abend!Ich starte einen Deutschkurs, den sogar ein Dämonenkönig verstehen kann!』
《こんばんわ!魔王でもわかるドイツ語講座はじめますよー》
『Ich möchte in deinen Augen verloren gehen, schöner als der schönste Sternenhimmel. Mit dir fühlt es sich an, als ob die Zeit stillsteht und ich in einem Traum lebe. In deiner Nähe fühle ich mich glücklich und erfüllt. Ich liebe dich, mein Schatz』
《世界で一番美しい星空よりも、あなたの瞳に見とれていたいんだ。あなたといると、まるで時間が止まったような気がして夢の中にいるみたいで心が幸せで満たされる。愛しています、最愛の人》
『Ich liebe dich auch! Du bist mein Ein und Alles!』
《私も愛しています!あなたは私のすべてです!!》
今日の単語:『Deutschkurs』《ドイツ語講座》
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