第5話 逃走劇

僕は、どこだかわからない場所まで逃げた。

もう追ってこない。あれから、1週間が経つ。

食べ物は、拾ってもらったおじさんからもらっている。

あれから、ミノは話すようになった。

お腹がすけば、

『オニャカスイタ』

と言い、遊びたいときは、

『アソビニャ』

と言う。

妖怪があれから来るようになり、話せるようになった。話したかったのだろう。

みんな、ひとりひとり違うことができる。

ミノは、人の言葉を話す事以外は普通の猫だ。

でも、もう帰らなければいけない。

自分の家に。約束していた、

ゲームを買ってもらう日だから。

『おじさん、お世話になりました。

もう、家に帰らなければいけないので、帰るお金をもらえませんか。』

『いいよ。もう夏休みだしね。俺からの小遣いだ。持っていきなよ。』

『こんな大金、ありがとうございます!』

『またね』

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