第3話 異児隊 その2

「お〜い、結城くん。これやっといて〜」

「そのぐらいの雑務なら数秒で片付くでしょう?」

「え〜、だってつまらんし」

 なんて会話しているのが「自己中」な隊長、風月悠と

「無表情」な結城向日葵だ。

 前の隊では無表情すぎて話しずらい、とか

 実戦でどんなことがあっても無表情で怖いとか散々言われてたところで

 異児隊に移されたらしい。

 ついでに言っておくと結城向日葵は名前で呼ばれることを嫌うため、

 基本苗字呼びだ。

「じゃあ雪影ちゃん、やってくれない?」

「………。」

「そっか、じゃあ無理か」

 この一見会話になってない会話をしているのが

「無口」な雪影燐だ。

 前の隊ではは意思疎通が出来なくて浮いてたところでたまたま行われた討伐戦で知り合った風月と話しているところを目撃され、上の判断で移された。

 年に1度行われる「人類軍美女美少女ランキング」では毎回トップ5に入っているものの、会話が成立しないため話しかけられもしない模様。

 何故か風月とは会話できる。

そして悠の押し付けの標的は別の人物に移る

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