応援コメント

血が悟る運命」への応援コメント

  • ごきげんよう、桜さんは夏希さんに憧れ、そして今彼女に囚われているかもと怖れているようで、切なく思いました。
    ただ、桜さんの中でそれを忌まわしく思う気持ちがないことが、救いなんだろうな、とも。

    作者からの返信

    ごきげんようでございます。
    そうなんです。桜の抱く夏希への感情は、なかなか一言では言い表せないくらい複雑なものです。
    桜にとって夏希はとても偉大な存在でした。それが例の事件により尊敬できない……いや、してはいけない存在となってしまいました。それでも、やっぱり自分の中で、心の隅のどこかで姉のことを憧れている部分があったことが桜にとっての『囚われ』ではないかと思います。

    姉のことは忘れよう、そう意識をするだけでもう何かの呪縛を感じてしまい嫌になってしまう。夏希と縁を切るように髪を短くした行為も、結局は夏希のことを意識してしまったことの結果であるとも考えられます。桜はそういったことを自覚していたからこそ、強い縁を感じてしまったのでしょう。結局色々やったところで、切っても切れない関係であると分かっていたから……

    桜は三年の間、ずっとこの感情に悩まされてきました。
    囚われの夏希と向き合う、あるいは目を背く……どれも正解はありません。さて、これから桜はどう動くのか……

    本作のテーマの一つに『因縁』があります。誰しもそうですが、人は簡単には縁なんて切れないのです。表面上で、法的に縁を切ったところで、心のどこかでは付き纏う存在であると。
    読んで下さりありがとうございます。できることならば、これからの桜の動向を見守って頂ければと思います。

    編集済