ごきげんよう、政治的信条で暗殺したのか、それとも精神錯乱で事に及んだのか、いずれにせよ、残された家族は針の筵ですよね、一般的な事件でさえ、日本という国は同調圧力も強いというのに、ましてやそんな内乱を収めた象徴をとなると。
北城村は、無人の廃村なんですか。
作者からの返信
ごきげんようでございます。
姉がどうして殺したのか。それは桜も絆も知る由もありません。だからこそ、彼女らの抱く疑念が自然と膨らんでしまう…… そんな生活がずっと続いていました。
大きな罪を犯した姉をもつ桜。同調圧力が強い国では排他的に扱われてしまいました。相手が『平和の象徴』と称される程、支持を得た人物であっただけに、その非難は凄まじいものであったことでしょう。
ちなみに北城村は無人の廃村……と言う程ではなくド田舎といった表現が当てはまるかと思われます。すっごい山奥だけど、一応人はいる……みたいな。そんな感じですね。冬は滅茶苦茶寒いですけど、生活は出来ます。
一般的な事件でも加害者家族は生き辛くなりますが、皇女のような方を殺めたとなると、普通に生きては行けなくなりますね。二人は本当にお気の毒です。
お姉さまは何らかの信条をもってやった事なのでしょうか。気になります。
作者からの返信
感想ありがとうございます。
そうですね、相手が相手だけに親族までも大きな被害を受けてしまいました。それでもなんとか、北城村で生活出来ているという感じですね。妹達には罪もないのに……でも、それが世の中というものなのでしょう。
その真相が気になる……堀井様が仰られるように、桜も、絆も、その他大勢の人がそう思って三年間の時を過ごしてきました。それでも、中々暴かれない真実……
この小説は『皇女暗殺事件』を中心に多くの人々が動いていきます。ある人はその真相を探ろうと、ある人はそれを利用しようと、ある人はそれを忘れようと、ある人は向き合おうと…… 受け止め方は人によって様々ですが、この話でこの事件をなしにしては語れないものであると、作者としても自負しております。
この先、二人の運命が大きく動き出します。是非とも引き続きお読み頂ければ幸いです。読んでくださり本当にありがとうございました。