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「サナ 今度 食べに行こうよ 駅前のスイーツ おいしいよー」


「うーん そんなとこ行ったことないの あんまり興味ないなー」


「ウチが出すよ 誘ってるんやからー なぁ 行こうよー」


 お昼のお弁当を食べている時に言ってきた。もう、夏の制服になっていて普通は半袖なんだけど、久美は長袖のままで腕まくりをして、スカートはもっと短くなっていた。私は、あんまり、関わりを持つのをやめておこうと思っていたのだけど・・。結局、学校の帰りに行くことになってしまった。私は、普段、歩いて通学していて、バスで駅前に出ることになるんだけど、まぁ、いいかーって思ってしまった。


 スーパーが入っていて、いろんなお店が並んでいるところの一角。スーパーのほうには何度かお母さんと買い物に来ていたけれど、食べ物屋さんには入ったことが無かったのだ。


 20㎝以上もあるパフェを頼んで、つっつきながら、久美は


「なぁ サナ あんた もっとスカート短くしたほうが可愛いでー なんか野暮ったいやんかー それでなくても、みんなから暗いって思われてんねんから」


「そんなのー 洋服屋さんから計ってもらったままやん」


「だからー ウェストで折り返すねん」


「そんなんしたら 指導されるやん」


「大丈夫 ウチの高校な 短いのは注意されへんねん だから、ベルトで隠してたらええねん なぁ そーしーなー ウチかて、サナが可愛いほうがええもん」


 そして、お店を出て歩いていたら、久美が数人の男の子に声を掛けられ


「おぉー 久美 今日は連れがいるんか? これからカラオケ付き合えよー」


 多分、上級生、それに、他の高校の人も居るみたいだった。


「ウーン 今日は止めとく 連れおるしなー」


「だったら 一緒にいこうぜー」


「あかん この子 真面目やし そんなとこ行かへん」


 何とか、振り切って、バス停で久美と別れる時


「ありがとう 久美 断ってくれて 私 苦手」


「ええねん ウチも今日は気乗りせーへんかってん アレの日やしなー」


 家に帰ってきて、私は、久美に言われたように、スカートを折り返してベルトをして、鏡の前で・・少しは、可愛くみえるかなっーと。だけど、私も良くない連中に見られてしまうのかもねー。まぁ 暗い子って見えるよりいいかー。いまさら、私のことなんか誰も見て無いし、どうでも良いんだけどね

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