第3話

私が転生してから5年…私は5歳になりました

自分のことを僕から私に変えて最初の頃は少し抵抗があったけれど今ではもう慣れてしまった…

って私誰に言ってんだろう?まぁ〜いっか!ラノベとかの主人公気分を味わえるし!

お父様とお母様は相変わらずお優しい。けどまだ姉上や兄上とは合ってない。

まぁ〜6歳までのお楽しみということだ。


「み、見て!ロヴィーナ様よ!」


「本当だわ!まだ5歳にもかかわらず凛々しいわね」


「ね〜、さすが勇者様ですね!」


メイドさん達が何か言ってるがいつもの事。もう慣れてしまった。住めば都とはこのことだな。


「それにしてもロヴィーナ様はなぜここにいらっしゃるんでしょう?この先は騎士団の練習場しかないのに」


「ん〜騎士団の人達に剣を教えてもらうんでしょ。まだ5歳なのにしっかりしてらっしゃる」


「6歳のお披露目会に出たら大変だろうね〜。あんなに美しくて凛々しくてさらに勇者様だし」


「ロヴィーナ様は第4王女様だからご子息がいない貴族が令嬢との婚姻はとか言われそうね」


「さすがにそれは…いや…ロヴィーナ様なら1人や2人落としそうね」


「でしょ〜!」


「おはようございます、メイドのおふたり」


「お、おおおおおはようございます!ロヴィーナ様!」


「お、おおおおおはようございます!」


「ところで先程なにお話されてらしたんですか?」


「は、はい!来年のロヴィーナ様のお披露目会のことについ話してました!」


「そ、そうです!」


「そうでしたか…すみませんお仕事のお邪魔をしてしまって」


「い、いえ!そんな滅相もございません!ロヴィーナ様と話せるなんで幸福です!」


「そうです!とっても幸せです!」


「そう、そう言って貰えて嬉しいわ。それじゃまたね」


「は、はい!」



「ロヴィーナ様…美しかったね…」


「そうね…」


「間違いなく…二三人は惚れされるね…」


「さ、さぁ〜仕事の続きしますか!」


「そ、そうね!」


女性のような話し方もだいぶ板についたかな?それにしてもメイドの2人も顔真っ赤だったけどまさか…

いやないな!私まだ5歳だもの!

さて…目的を果たしに行きますか!


〜騎士団練習場〜


「ムッ!ロヴィーナ様!どういうご要件でしょうか?」


この人は騎士団長…この国最強の人…当たり前だが勝てる気は全くしない


「そうですね騎士団長さん…1部の貴族での私の評価はご存知でしょう」


「そ、それは…」


私が選んだスキルはいわゆるいいスキルの中でもハズレの類とされている…

全く表面上でしか人を評価できない人達だな〜

…そういう奴らは大嫌い…

おっと!少し考えすぎたようだ


「ご存知の通り私は1部の貴族から劣等勇者などと呼ばれています。

なのでその汚名を晴らしに来ました」


「それはどう言う意味でございますかな」


騎士団長から少し強い圧を感じる


「どういう意味ともうされても…あなたがた騎士団を…いえ…国最強の騎士団長を倒しに来た…ということです」


「ほう…私を倒しに来たと…」


騎士団長からの圧が少し強くなる


「はい」


「なるほb「失礼ですがロヴィーナ様」


彼女は…誰だっけ?名前覚えるの苦手なの…

新入の騎士団員だったことは覚えてるけど…


「今の発言は騎士団長以外は眼中に無いということですか」


「そういうことになりますね」


「くっ!しかc」ゴン!


「いっっっったぁ〜い!」


騎士団長が彼女に向かってゲンコツを放った


「失礼しました!ロヴィーナ様!この者は男爵の家の者で家のためちっさい頃から筋肉をつけたり努力した者なのです!どうかご慈悲を!」


騎士団長がすごいスピードで土下座する…

えっ?私そんな心狭いと思われてるの?それは傷つく…


「騎士団長さんそんなことで罰したりしませんよ」


「有難うございます!」


「じゃぁ〜模擬戦!受けてくれますね♪」


「仕方ありません…受けましょう」


よし!


「では模擬戦は1時間後ここで」


「わかりました。ルールはどうしましょうか?」


「どちらかの戦闘不能もしくはギブアップしたものの負けです」


「わかりました。ではまた一時間後」


「はい、では」


〜一時間後〜


「ロ、ロヴィーナ様…これはどう言う…」


「審判をお父様に頼んだだけですが…ダメでしたか?あっ!大丈夫です!いくら父とはいえお父様は私を贔屓になんていたしません!」


「い、いえ…そこはいいのですが…なぜ貴族のお偉いがたが揃ってるので?」


「私が集めました!言いましたよね…私の目的」


「汚名を晴らす…でしたね」


「えぇ、聞いた話だと信じない者が居そうなので皆様に集まってもらいました」


「わかってるのですか?もし負けた場合貴方様の汚名は」


「えぇ、わかってます」


失敗はない…一か八かの1回勝負…


「それでも私はあなたに勝ちます」


「そうですか…いい目をしてらっしゃる」


騎士団長は片手用直剣、私は短剣の二刀流もちろん2人とも木剣


「両者…準備はいいな」


「はい」


「もちろん」


「それでは…始め!」


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