第4話

お父様の合図で私は持っていた片方の短剣にアクセルを付与し騎士団長に向かって思いっきり投げる

騎士団長は剣でそれを防いだ時、剣と目が重なった瞬間に自分にアクセルとブーストをかけ一気に懐に入り首を狙って短剣を振るがあっさり防がれる


ブーストは言わずもがなの超有名なアレでアクセルはスピードが2倍になる加速魔法


「さすがわ我が国最強の騎士団長さん…中々いい線言ったと思いましたのに簡単に防がれるとは…」


「いえいえロヴィーナ様こそ。その歳でここまでできるとは思いもしませんでしたよ」


「短剣にアクセル自分にアクセルとブーストをかけて一気に仕留める…そのような作戦のようですが…失敗してしまいましたね。」


「そうですね想定内です」


「ほう…想定内と…」


「ええ、騎士団長さんがこんな作戦で勝てるとは一切思ってません」


「なるほど…」


「では続けても?」


「えぇすみません…では次はこちらから!」


騎士団長もブーストをかけて攻めに来る。私はブーストをかけたまま避け続ける。私のレベルは8。ステータスは最初の8倍

まさかレベル×初期ステータス=レベルアップ後のステータスと知った時は思わず2度見してしまった…

騎士団長のレベルは74ステータスは今の私の約2倍まさか初期ステータスの時点で周りよりも大きく離れてたとは思いもしなかった…さてそろそろ「判断速度上昇」を使おっと


「判断速度上昇」をONにして私は避けるのに余裕が出来騎士団長の癖を「無限解析」で解析する

「無限解析」は解析したことの中で最大でも3秒しか時間を必要としない。ちなみに今回は0.1秒…

改めてこれの異常っぷりを実感する


「ロヴィーナ様さすがに短剣1本はキツイのでは?今ならまだ子供のお遊びでギリギリ許されますよ」


「騎士団長さん心配するなら負けた時の自分の心配をしてください…ね!」


私は隠し持っていた短剣抜き出しアクセルを付与し投げる。何とか騎士団長の不意をつくが避けられる

しかし頬に傷をつけれることが出来騎士団長の頬からは血が少し流れる

私は我慢できずに頬が少し緩む


「ほう…自分の頬に傷をつけたくらいで勝った気ですか?」


「さぁ?どちらだと思います?」


私は強気で言い放つ

周りのお偉いさんの面々も「ついにおかしくなったか…」「仕方あるまいまだロヴィーナ様は子供なのだ、実力差が分からぬのだろう」などと小さな声で言っている

まぁ〜確かにこの状況で他の人なら絶対勝てないであろう。だが私の無限解析を舐めないでもらいたい


「さて…騎士団長そろそろ終わりですね」


そういい私はウィンドブーストをかけ、騎士団長に突っ込む。この世界のブーストは普通のブーストとそれぞれの属性が違うブーストがある。このウィンドブーストはスピードをあげるものでこれはアクセルの約3倍。


「やっと負ける覚悟を決めましたか」


騎士団長はそういい私の攻撃を避ける


「いえ…違います」


私は空中にリフレクションを設置しそれを踏みもう一度騎士団長に突っ込む。

リフレクションはそのままの意味反射である。が反射した場合そのスピードは2倍になる


「くっ!」


さすがの騎士団長も防ぐことも出来ず避けることも出来ず果たしの攻撃を受ける。


「まだまだですよ!騎士団長!」


私はさらにリフレクションを設置し騎士団長に突っ込む

それを何度も何度も行う内騎士団長はついに反応できなくなり攻撃を受け続ける。


「目にも止まらぬ速さ!さすが勇者と言った所でしょうか」


「まさかこのまま騎士団長に勝ってしまわれるのでは!?」


「有り得ますな!」


しかしお偉い方の期待通りとは行かず騎士団長はロヴィーナを捉え強力な一撃を食らわせる


「クハッ!」


ロヴィーナは口から血を流し壁に激しくぶつかる


「ふむ…さすがロヴィーナ様。私にスキルを使わせるとは…騎士団員でも私にスキルを使わせたものはおりませぬ。」


「…勝者騎士団「なるほど…これが…スキル第六感ですか…」


「!…まさか今の私の攻撃に耐えるとは!」


「ですがもう戦う力は残されてないようですな。あのスピードを5歳の体で出すのは大変でしたでしょう。体はもうボロボロ、それにリフレクションは魔力を大量に使う…あれほど使ったのです。もう魔力も残ってない、大人しく負けを認めるべきです。私とこれだけの戦いをしたのです貴方様の汚名も晴れたでしょう」


そう言った瞬間騎士団長は倒れる…

その瞬間ロヴィーナ以外誰も予想にしなかったことが起き周りは騒ぎ始める


「やっと効きましたか…」


「どういうことですかな…?体が動かない…」


「私お手製の麻痺毒です…あなたを倒すために必死で作りましたよ…」


「なるほど…今までの攻撃は全て毒に気づかなようにするためでしたか…」


「ええ、そうです…でもあれが全力でしたよ…」


「なるほど…ですが私にはスキル毒耐性があります。ものの数分で抵抗ができましょう」


「残念ですがこれは私のスキル無限解析で解析しスキルで抵抗を作ったとしても1日は動けません…

ほんと作るのに苦労しましたよ…」


「…なるほど…では私の負けですな」


「いえ…引き分け…で…す…」


私はその場で倒れる。5歳の体で無茶をしすぎてしまったようだ。

まぁ〜あんなスピードを出して魔力も出し尽くした…倒れるのも当然…かな…

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