第三話〜コーヒー香る芽吹きの刻〜

「それでは、貴方に好きなスキルを3つ授けましょう。」

そう女神は言い、少し離れた書庫からきらびやかな本を持ってきた。

「この本はスキルブックの中でも最上位の【神創】という本。

なんでも好きなスキルを4つ取得可能です。ゆっくり選んでくださいね。」

そう言い女神は柔らかく微笑み、【神創】を涼に手渡す。

そして手渡すと女神は祭壇に上がり、コーヒーを作り始める。

豆挽きの粗い音が流れる中、涼は真剣に考えている

―――刻々と時間がまったりと流れていく―――

そして涼はスキルを決めると、迷いのない顔で女神のところへ行く。

女神はコーヒーの香ばしい香りを楽しみながら玉座に座っている。

「スキル選び終わったぞーっ!」

「わかりました。ではスキルブックの最後のページに

欲しいスキルを記載してください。」

そう言い、女神は机と羽ペン、墨をパッと出現させた。

そして、涼は書き終わり女神に手渡す。

「1つ目は【聖闘気】、2つ目は【成長限界突破】、

3つ目は【召喚精霊】4つ目は【超回復】ですか。バランスが取れていますね。

魔力属性は全属性ですか。」

ただ、新しくスキルを獲得したとき、そのスキルの熟練度が下がってしまうというデメリットがありますけど いいでしょう。 貴方が選んだ選択が最善の

結果をもたらすことを期待します。 転生です! 現在の知識と精神で赤ん坊から再スタートですが頑張ってくださいね。 生まれる家は公爵家なので不自由はなく生活できます。それではご武運を。」

そう言うと女神は手を掲げ詠唱を始めた。

体が光の粒子となって溶けていく―――

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フリーターの異世界転生無双記 @kisaragi12mikage06

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