第45話 コミカライズ 原作者から原案者へ
パソコンの故障と身バレで動揺して、大事な話を書き忘れていました。
インターネットの漫画サイト「ちゃおコミ」で連載中の「姫さまですよねっ!?」の話です。
小説の発売と同時に、コミカライズが決定! 私は前世で、どんだけ功徳を積んだんだ? 地球のために、我が命を差し出したのか!?と、不安になるほど幸運な出来事でした!
キャラクターデザインは、甘いお菓子のように可愛くて繊細なイラストの
七海喜つゆりさん。
ちょっと話が逸れますが、七海喜さんの話をしてもいいですか?
私が甲賀市に自著の寄贈を申し出たとき、教育委員会から「その本は、すでに把握している。なぜか生徒たちの間で、その本が流行している」と言われました。流行の原因を尋ねても「わからない。流行の原因は、把握していない」というお答え。甲賀市内の書店さんのご厚意(平和堂書店さん! サンミュージックさん! TSUTAYAさん! ありがとうございます!)で、お店のセンターに本が平積み(新人作家で、フツー平積みはナイです。しかも、センター!)してあるとしても、そこまで流行るはずがない。
答えは、小学生の保護者さんが教えてくれました。
朝の読書の時間に、小学生の女の子がお小遣いで買った「姫さまですよねっ!?」を持ち込んだらしい。本の表紙には、七海喜つゆりさんの描いた可愛らしい双子のお姫さまのイラストがあります。それを見たお友達たちが「カワイイ♡ わたしもほしい♡」となって、一気に大流行! 本の「ジャケット買い」という現象が起こったのです。
ホントに、可愛らしいのですよ! あまりの可愛らしさに、初めて見たとき泣きましたもの!
その七海喜つゆりさんがデザインしてくださったキャラクターを、くろだまめたさんが漫画化してくださいました。くろだまめたさんの絵も可愛いのですが、七海喜つゆりさんとはまた違う可愛さ❤️ 七海喜さんの天使みたいな妖精みたいな繊細な可愛さと違って、くろだまめたさんの絵は、力強くて生命力に溢れている! あと、なんでかセクシー! そこはかとなく色っぽい! どちらも素晴らしいです!
くろだまめたさんの漫画を読んだときも、嬉しくて奇声が出ました! 愛するお姫さまが、漫画になってる! また動物がめっちゃ可愛いんです! こんなに可愛く書いてくださるのなら、動物のシーンをもっと増やせば良かった!と後悔したくらい。
またまた話が戻りますが、いいですか?
七海喜つゆりさんのラフスケッチを拝見した時、私は担当さまにあるお願いをしました。
「私の作文より七海喜さんのイラストのほうが、読者さまは喜びます! イラストを増やすため私の文章、削ります! 文章を削れる最大量を教えてください!!」
文章を、10ページくらい削りました。我が人生に、悔いなし! 私のお話も面白いが、七海喜さんのイラストのほうが喜ばれる!!
結果は、大成功です! 後に「表紙のジャケ買い」で大流行です!
そんな七海喜つゆりさんのキャラクターデザインと、くろだまめたさんの漫画の連載が始まりました。
私は何にも貢献していませんが「原作者」として名前が載っています。
漫画は最初からくろださんの発想の面白さ、絵の素晴らしさに感動しました。
そして連載3回目で、とある疑問が確信に変わりました。
「この漫画、くろださんに自由に書いてもらったほうが面白くなる!」
小説と漫画の両方を読んでもらえるとわかるのですが、原作と違う部分がある。それはくろださんと、担当さまの発想です。このまま私のお話をなぞるより、お二人が世界を広げてくれたほうが、絶対に面白い! 私の話を叩き台にして、もっと上を目指してほしい!
とは言うものの、そもそも作家の私が「漫画の原作者から原案者になりたいです」なんて、言っていい話ではありません。それを決めるのは、編集部です。
それにお金の話もあります。原作と原案、原作のほうが私に入る報酬は大きいらしい。将来的にもらえるかもしれないお金を、自分で減らしてどうする??
でも、やっぱり! 愛する読者さまに楽しんでほしい!!
めっちゃ悩んでめっちゃ考えて、めっちゃビビりながら「あのぅ~。原作者から原案者にしてほしいです……」とお伝えしました。
「てめぇが口出しするコトじゃねぇよ! すっこんでろ!」と言われるかもしれないが、それでも言いたかった!
おかげさまで結果は、大成功でした! 気持ちよくOKのお返事をいただいて、漫画の表紙は「原案者 ソウマチ」となりました!
私の書いた楽しいお話が、これからどう成長するのか、とっても楽しみです♪
もし良かったら、あなたも一緒にリアルタイムで漫画の成長を見守ってください♪
「ちゃおコミ 姫さまですよねっ!?」で検索したら、無料でお読みいただけます☆
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます