　真の本好きが集う場所。図書館！

　今日は、図書館主催の講演会（！）の打ち合わせに、市の図書館へ伺いました。

講演会……！！　なんと！　私、ソウマチが講師です！！

無職の引きこもりが、講師！！　甲賀市さんの勇気に乾杯！！

　ガチの講演会なので、できる自信がナイので、お話する内容はすべて原稿にして、持参しました。講演会というより、朗読会になると思います。そしていつものごとく「こんな大それたこと、お受けしなきゃよかった！」としぬほど後悔して、上から下からタイヘンな状態になる予定です！　吐くと、体力を消耗するのですよ……。いいかげん、慣れたい……（ムリ）。

　内容は、小学生に向けた本のお話。「本は、楽しいよ！　図書館に来てね！」というものです。他のお話ならムリですが、本と図書館のお話ならできる！　だって私、引っ越しする時の最優先事項が「図書館の近く」ですから！　コンビニよりも銀行よりも、図書館優先！　本と図書館ラヴ♡です。

　司書のお二人に一番に言われたのは「ポスターに載せるソウマチさんの写真、ひどいですよ！　撮り直したほうが、イイんじゃないですか？」でした。

　えっ！？　そこっ！？

　私の写真は以前、市の広報誌に載った写真を再利用します。すでに広報誌に載っているから、偉いさんの事務決裁が通りやすいという私の判断です。私は以前、市役所で働いていましたから、お役所のそーゆーメンドクサイ事務は、イヤというほど経験してる。ですから、ムダなご迷惑をかけないために「以前に使った写真を再利用してください」とお願いしました。かなりヒドイ写真です。すんげぇ、ドスコイなオバチャンｗｗ。　あの写真をもとに実物の私を見つけ出すのは、ムズカシイと思うくらい、別人です。ある意味、ミラクル☆

　司書さんたちは、「こんなヒドイ写真を公開したら、キズつくんじゃないか？」と心配してくださったのですが、大丈夫です。私はヴィジュアルで売るつもりはナイですから。というわけで、その写真を採用。

ここまで書いて、思い出したっ！

　以前、他の記事で写真を掲載する時に、すごく誠実で真面目な記者さんが、

「申し訳ありません！　私の技術不足のせいで、ソウマチさんのシミもシワもクマも上手に消せなくて！　キレイに加工できなくて、すみません！」と、心の底から謝ってくださったことがあった！

　それ、素材（私）がどうしようもナイって、ディスってますから！

　いくらヴィジュアルで売ってなくても、そこまで言われたら凹みますから！

　……すみません。急に思い出して、取り乱してしまいました。

　というワケで、白熱した打ち合わせも終わり（ちゃんと真面目な話もしたのですよ）、私は前からギモンに思っていたことを司書さまたちにぶつけました。

　図書館を利用していると、他の利用者さんが「本を読みたいが、どれを読んだらいいかわからない。おすすめの本を教えてほしい」と司書さんに相談していることが、よくあります。夏休みになると読書感想文を書く子どもさんが、聞くこともある。

　もし私なら「コレ！　面白いから！　ぜひ！」と、推しの本を布教するのですが、司書さんがそういうコトを言っているのは、一度も聞いたことがない。　自分のオススメを薦めるのは、ＮＧなのですか？

「そうです。ＮＧです」

　図書館は公的な施設なので、司書の主観を押し付けるのは、適切でない。ゆえに司書が私見を述べることはしない。利用者様が過去に面白いと思った本を聞き取りして、似ている本をご案内する。たとえば異世界のラノベが好きな方なら、同じ異世界のラノベをお薦めする。

司書さんは、理路整然と説明してくださいます。　横で聞いている司書さんも「そうなのです」と、うなずいている。

なるほど～。　ん？　でも、図書館が新刊の案内とかしてますよね？　アレって「面白いよ！」って書かないと、誰も読まないのでは？

「そうなんですよ！！！」

　知的で物静かだったお二人が、いきなり熱くなる！　えぇっ！？　なんか地雷踏んだっ！？　言っちゃイケナイこと、言っちゃった！？

「そうなんですよ！　面白いよって言わないと、読んでくれないんですよ！　でも面白いって主観を書いちゃダメなんです！　面白いと書かずに面白さを伝える！　この！　むずかしさが！！！！！」　

　お二人とも、手が震えている……。今までどんだけ苦労なさってきたんですか？　

　さっきまで冷静な方たちだと思っていましたけれど、ものすごく熱い方ですか？

「書評家さんは、主観を主に書かれます。自身が読んで面白かったという熱量をそのまま文章に変換する。でも！図書館はソレをしちゃダメなんです！書いた一個人の主観を表明してしまうことは、図書館の存在意義に反します！　でもね！　面白かったら、面白かったってホントは言いたいんですよおおおおおお！！！！！！！！！！」

　まさか講演会の打ち合わせで、司書さんの魂に触れる事態が起こるとは、想定してなかった。司書さんて知的で冷静なイメージがあるけど、内に熱いハートを秘めているんだ……♡

　今まで本と図書館を愛していましたけれど、司書さんのことも好きになりそう♡

　本に命を懸ける司書さんの熱い想いをひた隠しにした本へのラブレターは、あなたがお住まいの図書館の新刊紹介でご覧ください♡　書きたくても書けない熱い想いが、そこここに隠れているかもしれません♡

　素晴らしい司書さまたちが企画してくださった私の講演会は、１０月に甲賀市で行われます。対象者は、甲賀市内在住の小学生。ここ（カクヨム）で告知しても、小学生は誰も見ていないと思いますが……。

　もし講演会の当日「カクヨム読んで、参加しました」っていうちびっ子がいたら、なんかイイモノ差し上げます。…………私のヒドイ写真とかｗｗ。

　本を愛する仲間に逢えて、すごく嬉しい一日でした♡