第32話 秘密の読書。

 読んでくださって、ありがとうございます。

ありがたいことにまたまた「どんな本を読んでいましたか?」とご質問をいただいたので、お答えします。


 何度も読み返しているのは北大路公子さん、それから「赤毛のアン」です。赤毛のアンの恐ろしい(?)ところは、自分が大人になるにつれて肩入れする登場人物が変化するところです。


お読みになったこと、あります?


 あのお話、可憐な少女小説をイメージする方も多いと思いますが、橋田壽賀子と良い勝負です(笑)。渡る世間に鬼ばっかり出てくる(笑)。


 読み始めた頃は同年代のアンになったつもりで読んでいましたけれど、今はアンを育てたマリラが近く感じられます。幼い頃は「マリラみたいな人生は、退屈だろうな」と思っていましたけれど、血の繋がりを超えた絆を手に入れたマリラは、誰よりも幸せだと、今はわかります。


 あ。読書の話でしたね。

 自分でもバカだな~、でもすげぇな~と感心するのは、百科事典を通読したことです。しかも、複数回。

 バカだから、百科事典を読み物だと思っていました。調べものをするための本とは、知らなかった。親が見栄で買った子ども百科事典を何度も読み、小学生になると親戚のお兄さんがくれた大人向けの百科事典を読んでいました。何回も。


 ほら、うちの両親バカだから、娘(私)が百科事典の使い方を間違っていると気づかなかったのですよ。そして娘もバカだから、何回も読んでた。

その結果「なんでそんな事、知ってるの?」と気味悪がられる私が爆誕しました!


バカな親に感謝です! おかしな読み方に気づかないでいてくれて、ありがとう!!


あ。秘密の読書の話でしたね。


 本がハンパなく好きです。引っ越すときは「図書館の近く」を最優先します。

今はなかなか行けませんけれど、以前は通い詰めでした。3日に一回行っていました。一回に15冊借りるとして、年間で1824冊。この他に買ったりレンタルで借りたりするので、年間2500冊くらいは読んでいました。異常です。今思えば、何か病気の症状だったと思います(苦笑)。


 あまり頻繁に行くと怪しまれるかも……と思って、市内にある4館をくるくる回っていました。4館を回ることで「ふふふ。バレてない。私が異常な量の本を読んでいると、誰も気づいてない」とご満悦でした。自分でも薄々異常だと思っていたので、「秘密の読書」をしていたのです。


 今なら、わかります。図書館には、バレバレでした。だって本の返却手続きがあるもの。毎回まいかい他の館の本を返却するから、他の館に行ってるって一目瞭然ですもの。

秘密だと思っていたのは私だけで、周りにはまるっとバレていました。


 今は症状も落ち着いて、あんまり本を読まない日々です(読めよ!!)。










 










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