第28話 過去の応募歴など。

 ありがたいことにご質問を頂いたので、お答えします。

過去の応募歴や、作家を目指していた頃のことについてです。


〇作家を目指した頃について

・小学校の卒業アルバムに「作家になりたい」と書いていました。

その夢をずっと忘れていて、思い出したのは34年後!! 今から3年ほど前です。ちょうど無職でしたので「自分の実力がどれくらいか、試してみよう」と、投稿を始めました。


〇応募歴について

 ずっと忘れていた「作家になりたい」という夢を思い出して、本屋さんに「公募ガイド」を買いに行きました。この雑誌は、小説やイラストなどの一般募集の賞がまとめてあって、応募方法や締め切りがわかります。今は4か月に一回発刊(季刊)の公募ガイドですが、その頃はまだ月刊でした。


 10本くらい応募したら、実力がわかるかな?と考えて、10本応募を目標にしました。一番字数が少なかったのは「一筆啓上」だったと思います。ほんとに一言だけ。そこから400字詰め原稿用紙で2~3枚と少ない公募から取りかかって、多くても10枚くらい。そこで目標の10本が完成しました。


 書いている時間が楽しかったのと、私のお話を審査員の皆様が真剣に読んでくださるというのが嬉しくて、追加で10本、合計20本を目標にしました。

その中で「小学館 ジュニア文庫小説賞」は、ダントツに枚数が多かったです。400字詰用紙に換算すると140~238枚! 私は200枚くらい書いたと思います。

 なにせ初めて書く長編なので、プロット(お話の設計図)とかは一切なくて「この話、どうなるんだ?」と思いながら書きました。最後の結末は夜中に書いていたのですけれど「マジでっ!? そういう終わり方するんっ!?」と、一人で大声をあげるくらいビックリしました。二巻は編集様のアドバイスでプロットを考えてから書いています。プロット、良いですね! 次にどう動けばいいか、明確にわかる!


 4か月ほどで20本を書いて応募して、新しい仕事に就きました。作家とはぜんぜん関係のナイ分野です。なんなら作家から一番遠い仕事。市役所で報告書を書くので、事実しか書いちゃいけない。創作の入る余地は、まったくありません。

そうこうするうちに青少年なんとか……という賞(忘れた)で佳作をいただき、ジュニア文庫小説賞で大賞を頂き、仕事を辞めて今日にいたります。


 仕事を辞めたのは、作家活動に専念するため……と言えたらカッコイイのですけれど、ぜんぜん違います。仕事がしんどすぎて辞めたので、作家活動とはぜんぜん関係ナイです。結果的に怒涛の校正作業(修羅場)の時に無職だったので、校正に集中できたのはラッキーですけれど……。



自分なりの反省点を書きます。


〇賞の傾向をきちんと把握する!!!!!

これだけ書くと「賞にすり寄ってゴマすって書く」と誤解されるので、説明します。


 自分の書きたいお話が、応募する賞のニーズと合致しているのが大事です!!

賞欲しさに自分の書きたいことをねじ曲げるのは、私は良くないと考えます。なので自分と賞の傾向が一致していることが大事だと思います。両想いってヤツです。

 のびのびと楽しく書いて、それを読みたい読者さまにお届けできたら、最高だと思います。そのためには「この賞は、エロか? グロか? 対象年齢は何歳か? 文芸的な表現が求められるのか? そして自分は、書きたいか?」などの分析は必要だと思います。


〇アヤシイ募集には、応募しない。

どれがアヤシイかなんて、わからないですよね……。私見になりますが応募先の所在地が1時間単位で借りられる「レンタルオフィス」の場合は、辞めておいたほうが安全だと思います。あくまで私見ですが。

 応募する際に名前、メアド、住所、電話番号など、大事な個人情報を教えます。作品じゃなくて、その個人情報を狙っている輩がいるんですよ!!!!! 私、落選だったのにその会社の営業メールがいまだに届きますもの!! 営業に使うなんて、私は認めてない!!


〇自費出版を視野に入れていますか?

 わりと多いと思うのですが、自費出版を最終的な目標にした出版社の公募があります。会社をググって自費出版が主要な業務だったら、「自費出版、どうですか?」と営業をかけられる可能性はあります。大きな出版社の自費出版の部門が、作品を公募する場合もあります。この場合も、自費出版を勧められます。


 ご自身が「自費もアリ!」とお考えなら、良い出会いだと思います。見積もりを出してくださいますし、編集の相談にものってくれます。ただし支払い料金が発生しますし、本が書店に並ばない可能性もあります。


 私は自費出版は考えていなかったので「自費出版は、どうですか?」と営業をかけられた時は、騙されたように感じてショックでした。


〇終わりに

 そうは言っても、個人的な考えです。たった1冊本を出してもらっただけの私が書いているので、間違っている可能性は高いです。

いらんと思うところは、読み飛ばしてください。


どんな夢でも、アナタの夢が叶いますように☆


 


 
















 

 

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