第18話 キッパリ!
生きているとキッパリ言えることって、なかなかナイです。
ビシっ!と言わねばならぬ時でも「いやぁ~……、それは、いいかなぁ~?ってカンジですぅ~」と、はっきりしない返事をしてしまう。たとえば宗教の勧誘、たとえば借金の申し込み。たとえばパンツの話。
昨日は、しがFM(e-radio)の事前取材を受けました。8月24日(水)の朝8:30~15分間、「スタイル」という番組の「デイリーマイライフ」というコーナーに出していただきます。仙石幸一さんという素敵なイケメンさんが、お相手してくださるそうです。コロナなのでスタジオには行かず、スマホで出演ですけれど、老若男女問わずイケてる方は好きです☆ 今から、楽しみです♪ 良かったら、ソウマチの低くて聞きにくい肉声を、お聴きください♪ radikoというアプリをインストールしたら、番組後は1週間くらい、全国で聴ける……らしい……です(← 機械に弱いので、よく知らない)。
取材はSさんという構成作家さんが、電話で取材をしてくださいました。ビックリしたことに、すでに「姫さまですよねっ!?」を読んでくださっていました! 取材対象(ソウマチ)の本を読むのは当然に思えるかもしれませんけれど、これがなかなか難しいのですよ! マスコミの方は、毎日まいにち取材をします。取材の対象は、膨大な人数になります。各人の本を探して、買って、読んでいたら、とても時間が足りない。読むより先に、書いた人(ソウマチ)に「これって、どういうお話ですか?」と聞いたほうが、お金も時間も節約になる。だから「読みました! 大人の私が読んでも、おもしろかったです!」と言われたときは、すごく驚きました! 読んでくださった上に、面白かったと誉めてくださる! なんてイイ人なんだ! 今世のSさんに、幸あれ!
Sさんのおかげで私の喜びはMAXになり、とても嬉しい取材になりました。会話は盛り上がり、30分の予定だった電話が1時間20分になりました。 Sさんは「番組で、本の宣伝をしてください!」と、ありがたいことを言ってくださいます。1巻がコミカライズされて「ちゃおコミ」で連載中なことや、二巻を書き終えたことなどを話すと「大事ですから! 番組で忘れずに宣言しましょうね!」と言ってくださいます。なんてイイ人なんだ! 来世のSさんに幸あれ!
本を誉めてもらって、宣伝までさせてくださって、私は何もお返しできない……。何か、お返しできないかしら……。 電話の間中、私は考えていました。たとえば私の小さな秘密を番組でお話したら、恩返しになるのではナイかしら??
「Sさん。私が普段パンツをはかない話は、番組でしたほうが良いですか?」
「やめてください!!!!!」
私の人生で、こんなにキッパリ断られたことは、一度もありません。あまりのキッパリさ加減に、ビックリします。
「ほんとに? ほんとにパンツの話、しなくてイイんですか?」
「朝の爽やかな番組です! やめてください!!」
さっきまでなごやかだった雰囲気が、張り詰めます。このままでは、ラジオ出演さえ断られてしまう……。「じゃあ、ブラジャー……」 言いかけた私に、Sさんが噛みつく。「そういうの、本当にいりませんから!!」
キッパリ断る姿勢を、見習いたい。これからSさんのことは「キッパリ師匠」と呼ばせていただこう。
Sさんと、このお話を読んでくださった「あなた」に、たくさんイイコト☆ありますように!!!!!!(← キッパリ言ってみた)
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