第6話 ピンチが速すぎる!

 同じお悩みをお持ちの方に、ぜひお試しいただきたい!というわけで、書きます。


 本が出てすぐ、ピンチになりました。書けなくなったのです。いくら何でも、速すぎるやろう………頭を抱えました。

 ピンチの正体は「肩こり、腰痛。とくに首の痛み!」です。昔から素晴らしい肩こり、腰痛を持っています。どれくらい素晴らしいかと申しますと、プロのマッサージ師さんが「これはヒドい…」と、どん引きするくらいの素晴らしさです。その肩こり、腰痛を凌駕したのが「首の痛み」でした。原因は、パソコン。16時間もぶっ続けでパソコンに齧りついていたら、そりゃあカラダも悲鳴をあげます。


 おかげさまで本の売り上げは上々で、わりと早めに二巻のご依頼をいただきました。張り切って書いていると、首がイタイ。

「そこで清姫はツッコミを入れた……って、それより私はクビがイタイ……」

「リリ姫は、もんどり打って……って、リリも大変だけど、私はクビがイタイ……」

首の骨の間に、小石がはさまっているような感じがします。ずうっとイタイ。寝ても起きてもイタイ。イタすぎて、何も考えられない。ガマンして書いていましたけれど、あまりの痛みに書けなくなりました。「一日3錠まで!」と言われていた病院処方の痛み止め薬を〇錠のんでも、痛みはなくならないのです。なんとか、しないと。


 まずは、整体と整骨に行きました。フルコースでマッサージをしてもらって、体中の骨をバキバキ鳴らしてもらいます。お金はナイのですけれど、そんなこと言ってられない。今は治療が最優先です。治療中に「針」を勧められました。原因不明で歩けなくなった時でさえ「身体に針を刺すくらいなら、歩けなくてもイイです!」と断った針を、今回は刺して(!)もらうことにしました。歩けないのは諦められるけれど、書けないのは困る! おかげさまで、結果は上々。痛みの原因は「過度な緊張」だったそうで、針で自律神経を整えてもらうと、整体や整骨の効果も出てきました。


 次に、パソコン位置の変更を考えました。畳に座ってパソコンを触るスタイルから、椅子に座るスタイルに変更したい。けれども赤貧洗うがごとし、一言でいえば「貧乏」なうえに、部屋は狭いので、パソコン用の机は買えないし、置けません。

「どうする?どうする?」と考えた結果、押し入れの上段にパソコンを置くことにしました。次に「イス」です。イスが合わないと、痛みは悪化します。熟考の末に「これぞ!」というイスを選びました。座面の高さをミリ単位で調節して、理想的な「パソコンの操作姿勢」が完成しました。足裏は全部床に付くし、肘から先は、デスク(押し入れの上段)で支えられています。これで、カンペキ!もう大丈夫!


 ところが、ぜんぜん大丈夫じゃありませんでした。イスの座面の硬さが、首に跳ね返ってくる感じがします。整体と整骨と針で一時的に痛みはなくなっても、数日すると痛くなる。何度も整体や整骨や針に行けるお金はありません。アラブの大富豪ならお金で解決できる問題でしょうけれど、私は清く正しく美しい清貧、一言でいえば「貧乏」。お金がないなら、工夫で何とかしないと!


「どうすべ? どうすべ?」と考えていた時に、以前ネットで読んだ記事を思い出しました。どこかの自治体で腰痛の職員さんのために「バランスボール」を導入した結果、良い結果が得られた…という記事です。

 バランスボール。ボインボインして、バインバインするアレです。おっきなビーチボールみたいな。近所のスーパーで、1,680円。失敗しても、40万円のゲーミングチェアを買うより(買えないけど)は、痛手は少ない。藁にもすがる思いで、買いました。


これが大ヒット!痛みの再発は、なくなりました!

私が買ったのは、直径75cmのバランスボールです。パンパンに空気を入れて、少しずつ空気を抜いて、ちょうど良い高さに調整しています。首の痛みはなくなって、アイデアがバンバン! 浮かぶようになりました! 神様、仏様、ありがとう!!


 一時は「もう書けない…」と悩んでいたのが、ウソみたいです。実際に二巻はサクサクと書くことができて、今は編集Pさんのお返事待ち状態です♪

合う、合わないはあるかと思いますけれど、デスクワークで痛みがある方、バランスボールを試してみるのは、一つの方法かと思います。


この文章を読んでくださったあなたに、イイコト☆ありますように!!


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