第238話 製鉄所

「あっつ」


口をつくも、休憩に出た屋外は涼しい。


あっしがこさえた鉄剣を、ごっそり回収していった西からきた奴等は、あの太陽の末で、橿原に宮を建て、国王の中の国王──天皇すめらみことになったという。


しかも、まぁ。

事代様が連れていた、あの可愛いかった姫様は后となられ、この蹈鞴場たたらばを名乗っているとか。




★☆★


タタラ場って、製鉄所だよね。


タタラ場が、出雲だったか伯耆だったか、はたまた違うとこかは調べてない。が、出雲支配の名残のある国のタタラ場って事で。


「あっつ」は、“暑い”です。

それまでは、“熱い”場所にいたんだけどね。



☆★☆


次のお題は〖おこぼれ〗

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