第225話 待ち合わせ

出会い系アプリでやり取りした女との待ち合わせ。


旦那を亡くし、娘が一人。

家族で協力し合っているが、小さい子の面倒を見るのは大変で、取り合えず、話し相手になってくれる男性募集。

だとさ。


キタコレ。

若ママ。

キメる気満々な俺。


おいっ。

「おばーちゃーん。この人で合ってるってー」

って、なんだ?




★☆★


おばあちゃん。嘘はついてない。

娘を一人授かり、孫娘も生まれた後におじいちゃんとは死に別れる。

孫娘も結婚し、曾孫の世話をしているが、仲睦まじい娘夫婦や孫娘夫婦が羨ましく、かといって周囲は、自分と同年代のジジィばかり。

どうせなら、若い男と話したい。

若者言葉のやり取りは、孫娘夫婦等の会話でマスター。


孫娘に、待ち合わせ場所まで連れて来てもらい、待ち合わせ相手の顔も知らないから、代わりに探して貰ったんだな。


一方、主人公の方は、最初からワンナイト目的。

メッセでやり取りするだけの出会い系サイトなので、最悪、「違います」で逃げる気だった。

ところが、声をかけてきたのが推定20代の若ママだったので、心のガッツポーズを決めてたら…ってところでしょうか。


でも、まぁ、きっと、このおばあちゃんは、頭も気も若いし、ピンシャンしてると思う。孫娘が車で送ってきてくれたのは、娘や孫娘の方が、大丈夫だって言うおばあちゃんを、心配したんだろうね。



☆★☆


次のお題は〖ないものねだり〗

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