第223話 遠回り
誰に言われたんだっけ?
『幼馴染みでゴールインなんて、お手軽すぎ』
って言葉にギクシャクし、違う道を歩き出した僕達。
「だいぶ…遠回りしちゃったみたいだね」
「…そうね」
クラス会会場に行く電車の中で再会し、やっぱり、お互いしかいない、と通じ合えたのは良かったけど、
「環状線…反対だったね」
★☆★
歳月的遠回りと、距離的遠回りの合わせ技に持って行くには、これしか思い浮かばんかった。
多分、二人共、県外で就職して、クラス会出席の為に戻って来てたんだろうね。そんで、幼馴染みなわけだから、実家は近く、最寄り駅も同じだったんでしょう。
別々に駅に到着しても、同じクラス会に出るんだから、乗る列車は同じになったと…。
まぁ。
二人ともが、反対回りの環状線に乗って、二人で喋る時間が長かったから、元鞘に戻れたんだけど、方向音痴同士のカポーでは、旅行は難しいね。
☆★☆
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