第222話 ど真ん中

「あ、いたの。ごめん、気づかなかった」

とは、失礼なヤツだ。


同じクラスから同じ部室に向かうんだから、俺とこいつが一緒にいる事ぐらい解りそうなもんだけど、所詮、俺は、アウト オブ 眼中。


照準を絞った君の瞳の、ど真ん中に映り込んでいるのが、こいつだけだって事に、俺もピントを合わせてたから。



★☆★


好きな女子が、自分の友人を好き。

まぁ、多々、あるよね。



☆★☆


次のお題は〖遠回り〗

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