第153話 運命の輪

二度と同じ失敗はしないと後悔しても、学習しない私。


予定調和からの解脱を錯誤しても、本能には逆らえない。


獲物に牙を突き刺し、毒を垂らしこんで捕食する。


産卵明けの空腹。


卵の向こう側。

虚ろな目に映るドクンドクンと波打つ生餌。


「ガブッ」


結局、私が最後に喰らいつくのは、己の尻尾だって事ね。




★☆★


〖運命の輪〗→「メビウスの輪」→「ウロボロス」→「蛇」

だす。



この蛇が産んだ卵は、母の後悔の念を受け継いで孵り、

(二度と自分の尻尾を餌と間違えないぞ)って思って生きていくんだが、やはり、産卵後、自分の尻尾に牙を突き立て、毒が回って死ぬんだな。

そういう〖運命の輪〗に囚われているのさ。



☆★☆


次のお題は〖カツ丼〗

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