第154話 カツ丼

ぬし様から贈られてきた三つ布団。

ふわふわ卵の一枚目と三枚目はともかく…。

何? この衣のシーツに包まれたカツの、厚みある二枚目は!


ああ…

この上で、あの主様の大きなモノで、ガッツリ食べられちゃうの、私?


やだ。

私ったら、何、考えてるの?


恥ずかしいわ。

はしたないわ。


敷布団の下に潜っちゃう。




★☆★


お久しぶりの白飯内親王。


吉原では、「馴染み」になる時、花魁さんに“三つ布団を贈る”って風習があったと思うんだな。

そして、「吉原」という場所は、遊郭ではあるけれど、客と遊女の間には、確固たる疑似恋愛の約束事があったわけで…


主様には、他にも嫁(パン王女と麺公主)がいるけれど、正妻の一人なんだから、三つ布団を贈るのは、アリかなって。


口調が蓮っ葉だったかな…。



☆★☆


次のお題は〖アンドーナツ〗

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る