第136話 パチパチ

(そういえば…)

と、元カレが、リビングの薪ストーブに木をくべるのを眺めながら、彼の自宅の暖房が、そうであった事を思い出した。


パチパチと音をたてて燃えていた火が小さくなって、焦げた薪が金属音を鳴らしだす。


「奥さん…遅いわね」

「実は…実家に帰ってるんだ」

「え?」


焼け木杭に火が付いた。




★☆★


主人公は、保険の外交員とか、そんな感じかね。

元カレとは、どっか外でばったり会って、

「そういうのは、嫁さんに…」

とかなんとか言われて、家までついてった。

「買い物にでも行ってんのかな~。すぐ、帰ってくるんじゃない?」

とかなんとか言われたので、上がって昔話なんかしてたんでしょう。


で、まぁ…そうなった、と。



☆★☆


次のお題は〖すりガラス〗

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