第121話 句読点 ②

 いつの間にか『腐れ縁』になっていた彼との長いつきあいにおいて、心の葛藤の末に、幾つもの彼を擁護する句点の溜め息で譲歩して許してきたわ。

 そんなだから、もう全部がイヤになって、決別の読点を打ったのだって1度や2度じゃない。

 なのに彼は、するりと改行で距離を詰め、私との物語を繋げてくる。



★☆★


「俺達、友達だよなぁ」の隙間隙間に、思わせぶりを匂わす男に、翻弄されちまってる女子。



☆★☆


次のお題は〖アドバルーン〗






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