第116話 相互作用
「そんな所が、好きだな」って、本音を漏らしたボクに、顰めっ面を返してきたキミから、「そんな所が、好きなの」なんて言われても、一瞬、ドキッってするけれど、真に受けて調子に乗ったら、しっぺ返しを食らいそうで、天邪鬼な態度を取ってしまう。
振り子仕掛けの相互作用。
ボクとキミは友達のまま。
★☆★
そもそも〖相互作用〗がよく解ってないのだけど、ボクがキミを『好き』だと思って、それをキミに告げた時、キミはボクの事を知らなかったとすれば、ボクの『好き』はきっと空振りに終わる。
でも、(そんな単純ではないのは重々承知しているけど)それを何度か繰り返すうち、キミの中に”ボクからの好意”という作用が働き、ボクに好意を持つようになったとして、ボクの方は、“キミからの否定”という作用を受け続けているわけだから、前触れなく“キミからの好意”を向けらても、それまでに蓄積された“否定”のせいで、真っ直ぐに受け止め憎くなっているんじゃなかろーか、と、思ったわけだ。
☆★☆
次のお題は〖木目調〗
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます