第117話 木目調
雲に乗った仙女が去ったのは、鋭利に切り立った剥き出しの岩が幾重にも聳える峡谷の奥であった。
皇帝の命を受け、軍を進めるも、その険しさに被害は甚大で、一人残った私も、それらしき洞窟を前に怪我と飢えに意識が途絶え…。
湿った岩盤に敷かれた筵の上で目覚めた私の目に映ったのは、木目調の岩肌。
★☆★
皇帝が見初めたのは仙女で、後宮に連れ帰ろうとした途端、彼女は雲に乗って飛んでっちゃったんだね。
なもんだから、皇帝は、軍隊を出して、
「あの娘を城に連れて来い」
って命令を出したんだろう。
でも、まぁ、奥に行けば行く程、土が無いから木も草も生えておらず、足場も殆ど無いから、濡れた岸壁の崖から落ちたり、川の急流に流されたりと。
主人公はきっと、仙女の眼に適ったんだろうね。
彼女の家である洞窟の中に入れてもらって、怪我の手当てもしてもらい、薬湯的な物を飲ませてもらったんじゃないの?(きっと口移しね。ドキドキ)
で、まぁ。目覚めたら、岩肌が木目調だった。と。
☆★☆
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