第112話 グラデーション

レンタカーの助手席から眺める、

鮮やかな緑のグラデーション連なる夏の山。


3年振りの故郷の山だと思えば、感慨深い。


「まだ?」


「次のインター、入ろっか」


高速を降りる前に、運転手チェンジ。


ガチガチにハンドルを握る彼には、これから、

私の両親との対面って大仕事をして貰わないといけないからね。




★☆★


飛行機の距離を、

「娘さんを下さい」をして貰いに帰ってきたんだな。


普段の運転は、カレシがしてるんだね。

高速の運転は主人公が不安だから、してもらったんだよ。



☆★☆


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