第105話 冒険

『”人憎むドラゴン”を御す勇者』の神託が下った僕の友達は、そのまま王都へ連行され、やがて現れるドラゴン討伐に備え、あてのない旅を強要され、無意味な冒険の果てに死んだそうだ。


争い事が嫌いで、名づけのセンスも無く、僕を「トカゲ」と呼んだ友達を死に追いやった、人間を僕は赦さない。




★☆★


何のことはない。『”人憎むドラゴン”を生みだしたのは、"友達"以外の人類だった』って話だ。



➀”友達”は、幼形ドラゴンと友達なので、大人になったドラゴンも御せる。

②”友達”が無意味に亡くなった事で、トカゲの様だった幼形ドラゴンが長じて、”人憎むドラゴン”になる。

の2つが混じり合って、神託が下りたんだな。


”友達”は教会に呼ばれると、そのまま王都に連れて行かれたので、幼形ドラゴンを連れて行く事ができなかったのと、その頃の幼形ドラゴンは、それこそまだトカゲぐらいの大きさで、翼もなく、友達を追いかける事ができなかった。

ってところかな。



”友達”が御すべきドラゴンは、家にいたっていう、

『チルチルミチルの青い鳥』だね。



☆★☆


次のお題は〖アイスバーン〗

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る